高山観光

 

 朝、9時40分名古屋まで新幹線に乗って、名古屋発の富山行、ワイドビューの特急に乗れば、午後1時過ぎに、高山に到着。

 さすが新幹線は早い。距離では短いのに、高山まで倍の時間がかかった。

平湯までのバス券を買ってから、高山で、飛騨蕎麦の昼食を取った。観光案内所で教えてもらった店まで、駅から歩いたら、結構距離がある。

駅前にも蕎麦屋ならあるのだけど、なんとなく、奥の店の方が美味しいような気がして。

 

 山菜そばと、そばがきがお勧めの店だけど、ざるそばを注文。

 蕎麦の香りがして、固くゆでた蕎麦の味は格別。蕎麦の値打ちは、蕎麦もさることながら、そばつゆが大事だ。

 買ってかえりたいくらい、美味しい。蕎麦の量も、思いのほか多くて、夕食までこれで何も食べなくて丁度良いくらい。

 風情のある、古い町並みには、観光用の人力車に乗ったカップルがいる。この暑さ、ご苦労なこってす。

 豆菓子の店に入った。ピーナッツに飴をからませた、豆板は私の大好きなもの。出来立てですという、味見をしたら、買いたくなった。

今日は、これか平湯温泉に行くので、帰りに寄ります、と言って、店を出た。

 早めに駅に行けば、予定したバスよりも早く乗れるかもしれないからと、駅の戻った。

最も暑い時間、お風呂に入ってるようだね、と言いながら。

 別天地の平湯から、翌朝、再び高山に戻った。駅のコインロッカーにキャリーを預けて身軽にあった所で、観光案内所に再び。

 見どころは?と聞くと、

「それぞれお好きな所がありますから。」との返事。

私はそれもそうだね、と思って、それでもまあ、お勧めは?なんて聞くと、

高山陣屋とその前にある、朝市がまだ開いてるとのことで、そちらのほうに歩き出した。

高山陣屋は、以前に来た時に父と観光タクシーに乗って、見物したことがある。

 陣屋前の朝市は初めて。赤かぶの漬物や餅、野菜など、自家製の無添加のものを売ってる店が多い。

その中で、おばあちゃんの漬物の味が気にいって、そこで買った。赤かぶ二つ買うと、抽選できる。

 私はカスで、友人は200円の金券が当たった。

高山陣屋の入場券も身障者手帳を持っている人は無料。JRも半額になるので、身障者手帳を持っている人は、おっくうでも、どんどん旅すれば良いのに、と思う。

高山陣屋は、陣屋の中でも、屈指の立派な造りのもので、重要文化財に指定されてるだけに、ここを訪れる人は、皆、驚きと興味を満足させ、外国人の観光客は、感謝の言葉を残して出ていく。

飛騨の匠が業とセンスで作り上げた建物は、どこをとっても、しっかりして、静かな落ち着いた風情を漂わせている。敷き詰めた畳はきっちりと細かく織られ、美しい。

 畳の美しさ、和建築の落ち着き、自然との調和に、心が和らぎ、疲れが取れる。

昔の人達は、風の通りのよい空間を作り、どっしりした囲いで、夏は涼しく、冬は寒さを和らげる工夫をしていたので、ここにいると、外の暑さが嘘のようだ。

 恐ろしい場所も、当然のこととして、陣屋にはある。

 

 年貢の米俵を保存ずる幾つもの蔵は、今、宝物館になっている。