コインブラからリスボンへ再び

   

       

  ゆっくりと何日も暮らすようにいるパリでは、詳しいことも書ける余裕があるけれど、

次から次に違った町をいく場合は、書くことが多すぎて,極表面的になる。

 沢山写真を撮っているので、くわしいことは帰ってから、と思っている。

 

車で来ていた4人の家族、もう帰ったのかな。食堂で会えなかった。

 昨日も、ホテルに12時過ぎにチェックインしていたから、朝早くでて、次の目的地に向かっているのだろう。

 旅は、景色や見るものも魅力的だけけれど、結局は人とふれあう時間だと思う。

 人と出会い、人の温かさに触れるのが,旅の目的ではないだろうか。

 言葉の壁があるので、それほどの会話も出来ないけれど、橋で出会ったおじいさのように、言葉はわからなくても、人間賛歌を感じる。

 手の感触はいつまでも残っている。

皆、本音の所で寂しくて、人恋しい。それが真実ではないだろうか。

 昨夜、悪かったけど、レストランで、美味しかった?満足した?と聞かれて、「メイビー」と答えてしまった。テーブルにこばいが飛んで、ションベン臭い匂いのするテーブルだった。

幾ら舞っても、料理は来ず,帰ろうかと思ったほど。気の短い人なら怒って出て行っただろう。

 私が言える、最大の言葉で,メイビーだった。

こわばった表情をしたのは、きっと満足出来たという自信があったからだろう。

 様々な人がいる。私は贅沢な方なのかもしれない。鰯は、ポルトガルの庶民的な料理で、外で,焼いているのを良くみかけた。一

一度は食べて帰ろうと思っていたので、それは良かった。

 今日は,昼の電車に乗って、リスボンに行く。

あと二日。

リスボンでは、キッチン付きのスイートを予約している。今回の旅でもっとも高い部屋だ。 ゆっくり、ぶらぶらしていたい。

 

このホテルだって、とても快適だった。ポルトも、今度また泊まりたいくらい。

 4人のフランス人一家は、キッチン付きのアパートを借りて旅している。

 その方がずっとリラックス出来るので、このホテル、私は良いと言ったけど、

彼らは不満足だったかもしれない。

 彼らはパリが嫌いらしい。そうだよ。北に住んでいる人達だもの。

 喧噪の都会が嫌いなの良くわかる。リスボンも嫌だったらしい。小さな町を撰びながら

 旅を楽しんでいる人達だ。

 

お茶の準備がない。水をサービスしているだけで、後は受付に行くと、飴を出してくれるのがサービス。

 ベッドは良いし、トイレもシャワーも快適だし、部屋もゆったり。テーブルもある。インターネットのすいすい。それで私は充分。

古いサンタマリア修道院、廃墟になっている。

 最初の3日間は大変だった。それもリスボンへの悪い印象になっている。二日間、何を食べたのかしら、と考えて、思い出せない。そうだった。鰯でお腹壊して、持って行ったラーメンだった。