ビタミン、葉酸やB12の欠乏が、認知症状を引き起こす

  

     

  夜遅くまで起きる、悪習慣に戻ってしまった。

テレビで、深夜、映画を見だして、止まらなくなるから。

昨夜は、「オペラ座の怪人」をまた、観てしまった。

一昨夜は、英国映画の「オネーギンの恋文」を観終わってから、

ベッドの中で、「親鸞」を読みながら寝たので、昨日は、寝不足で、

気になっていた、叔母の見舞いに、車を運転していたのだけど、

頭がふらついて、途中で、引き返そうかな、とも。

でも、こういうの、以前には、よくあったこと。

運転するのが、怖かった。

人と話をしていて、首でうなずいているときも、気分が悪くなったり。

寝不足と、眼の使い過ぎと、運動不足、が原因だ、とわかった。

大学に通っていた頃、こんな状態が良く続いた。

勉強していてなら、仕方ないけど、今は、どうでも良いことで、自分のストレスを

高めている。

抜け出さないと、いけない。

叔母は、相変わらず、ベッドにくぎ付けになったままの状態だ。

最初の頃は、週に一度は行くようにしていたのに、2週間になり、3週間になり、

この2か月、月に一度になってしまっている。

母の所には、行くのに、叔母になると、気にはなっていて、いつも頭にはあるのだけれど。

病院の近くにいる、従妹は、叔母とは、姉妹の娘。週に一度、タクシーで叔母を見舞ってくれている、という安心感もあって、ついつい、安きに流れて。

 歩けさえすれば、と思うけれど、週に二度のリハビリを、叔母は一度にしてもらったという。

 リハビリといっても、マッサージに毛の生えたようなものなので、効果は望めないけれど、前向きでない、やる気のなさが、叔母をベッドにとどめている。

 食事は、チューブから鼻に流す、ミルク栄養。

 持っていった、ミカンさえも噛めない状態になっている。

歯でかまないので、歯茎毎、歯が奥に後退して、噛み合わせることができなくなった。

 叔母は、死んで、父母や姉妹兄弟に会いたい、と願っているけれど、ミルク栄養は、

好き嫌いの激しかった叔母の偏食を補って、一時期、認知症が出ていたのだが、そちらの方は改善されている。

 先日、テレビで、ビタミンBと葉酸の欠乏で、認知症の症状が出るという。

 早期であれば、ビタミン12の注射で効果があるとか。

母は、若い頃、脚気になって、ビタミンBの吸収が悪いと言っていた、ことを思い出した。

母がリウマチ筋痛症を起こして、入院するまで、弟の家にいた頃、お菓子ばかり食べていたようで、食事を作ってもらうのを気遣って、食事をあまり食べなかったようで、それでリウマチの症状を起こしたのだが、それ以前に、マンションで一人暮らしをしている頃、

暮れに倒れて、病院に行くと、そのまま入院。

胆嚢が、膵臓に癒着していた。

肝臓にある、B12は、12年間の備蓄があるそうだけど、それが欠乏していたのではないだろうか、と考えられる。

リウマチ性筋痛症だとわかってから、葉酸の入った、野菜ジュースと、ビタミンB群を飲ませているのだけれど、それは再び、リウマチ性の症状が出ないためだった。

でも、そういう認知症の話を聞くと、母のそれは、葉酸とビタミンB群の不足ではないか、と思い当たる節がいくつかある。

叔母の認知症状も、栄養失調によるものではなかったのかしら。

 今でも、記憶が造像力とごちゃになってしまっているところはあるけれど、以前の事もしっかり覚えていて、普通になっている。

ミルク栄養のおかげで、叔母が元気になっているが、寝たきりから、這い出そうという

気概がない。しんどいことはいや。食べるのもいや。いやいや尽くめ。

あきらめの良いのも潔いと言えば、良いけれど、「何が何でも歩いてやる。」というような根性を持っていたら、と私は悔やまれてならない。

母のように、人に迷惑をかけることを、極端に拒むというのも、やりにくいけれど、それが母の体力維持につながっている。

そのうえ、母は、子供の世話をしたがる。重いものは、母が持とうとする。私が一人だからと心配ばかり。子供たちに、お金をあげようと、空っぽの財布を探す。

家族と食事にいくと、自分は食べないで、人に食べさせようと。

どんな時にも、母は、人の心配ばかりして、迷惑かけないように、死なないでいようと

頑張っている。

いつか、その日が来るのが、私には、耐えられそうもない。