施設からの電話で、母が、手の痛みを訴えているので、医者でレントゲンを撮ってもらって欲しいと言われた。
母を医者に見せるのは大変なのだ。今朝起きた時は普通だったので、いつそうなったのかは、わからない、とのこと。
以前、弟の家にいる頃に、通っていた、整形外科に連れて行った。病院で、靴を脱がそうとしたら、片方つつ、違う靴を履いている。靴底の太さが違うので、バランスを崩して
こけたのではないか、と思われた。
母の番が来て、レントゲンを撮るのが、至難の業だった。板の上に手を載せることを拒むので、技師が抑えて、外から、看護婦がスイッチを押すのだが、母がそれを拒むので、何度もスイッチを押して、取りなおおしで、9回目くらいにやっと撮れたのだけど、それから2時間も待って、母が診察室に呼ばれた。
医者が腕を触ると、パニックを起こし、恐怖心で一杯なのだ。
手首にひびが入っている。骨折かどうかわからないので、またこの次に撮り直すと言われた。
ひびが入っているのは、確かなので、あてのギブスを作ってもらい、包帯をして帰ったのだけど、その作業も、医者と看護婦、そして、私が後ろから支えて、大変だった。
医者も、「これは大変ですね。」という。
施設に送って、看護婦に医者からの、手紙を渡して帰って来た。
翌朝、電話すると、母は包帯を自分で外すので、何度か、付け直しているけれど、とのこと。
私は、梅田の歯科に行き、その足で、気になっていた、叔母を見舞うのに、豊中の病院に
行き、それから、母の施設に足を延ばした。
部屋に入ると、母は包帯を取って、ギブスとテーブルに置いている。
看護婦さんに、部屋に来てもらって、ギブスをまいてもらうと、母はおとなしくされるようにしている。
私がしようとすると、かたくなに拒絶して、怒り出すのだけど。
それから夕食時まで、母のそばに居た。その間は、無事、ギブスをはめていられた。
看護婦から、ギブスの固定をしないと、だめだろうと言われた。
固定したギブスをはめるか、このまま、放置するか。
週明けに、医者に連れていかねばならない。
また、ひと騒動。
一日中、かけずり回って、忙しい一日だった。
昼食を食べる時間がなかった。こんな日も充実した一日と呼べるのだろう。仕事した、という気がするもの。