マドレーヌから、コンコルドの方向に歩いた。
パレロワイヤルから、コンコルドまで、サントノーレ通りが続いていて、昔、良くここまで歩いた。
化粧品が、タックス込みで4割も値引きで買える店や、当時ブームだった、リトグラフなどを売っている店、ロンシャンも、当時は、値引きしていて、いつまでも変わらない、ロンシャンと言えば、のシンプルなポケッタブルのバッグは、丈夫というのが売りもので、革製のバッグが主流だった。
コンコルド広場から、シャンゼリゼの凱旋門は、まだはるか遠くに見える。
ぞろぞろと、凱旋門目指して歩いて行く人達。
車の排気ガスの空気汚染がひどい。
道を一筋入るだけでも少しは違うようなきがする。
先日、行った、プチパレおグランパレの間を通って、セーヌ側に出た。セーヌも川辺に降りて、ポン、アルマまで歩く。
バトー、ムーシュの船着き場があって、バスが何台も駐まって、船から返って来る観光客を待っている。
私はこんなにパリに来ているのに、一度も船に乗ったことがない。
昔、従姉妹の友人でフランス人の男性が、バトームーシュを、小笑いしていた事があった。
今では、他の観光船が沢山出来て、セーヌは、船の往来で、いつも、船が観られ、賑やか。
ポン、アルマで上がって、エッフェル塔が近くに見える、セーヌに沿った道のベンチに座って、地図を見ていると、若い女性が寄ってきて、地図を見せて欲しい、と言った。
彼女は、泊まっているホテルがどのあたりなのかがわからなくなったと言う。
私は、彼女に、ここは、ポン、アルマだけど、ホテルの名前は覚えているのか、などと、地図を見せて、思い出せるる?とか、一生懸命になっていた。
彼女は、タクシーでないと、言って、財布の中から、お金を出した。両替して欲しそうにするけど、私は、どこかわからないお金に換える気はない。
すると、すぐに、ポリスだ、と言って、身分証明書を見せ、彼女に、パスポートの呈示を促し、私には、お金のやりとりは違反だ、と言って、私にパスポートかコピーがあるか、と。
コピーを見せると、今度は、財布を出すように言う。
財布を出すと、偽金かどうかの透視をしてみせ、幾らあるのかを数えている。
ドラッグを売ってるから、とか言って、どこかに報告しながら、しつこく聞かれる。
私は、彼女はホテルがわからなくて、私に聞いただだ、と何度も。
今度は、また財布のクレジットカードを見せろ、という。
クレジットの名前をチェックして、他にお金はないか、とか、隠していないか、とか。
この日本人は、問題ないとか、小さいマイクで、報告し、それから、また、お金を見せろ、と言う。
お金を出すと、それを数えて、また返してくれた。
2回も同じことを要求するのはおかしい、と思うが、それ以外にお金は?日本円はどこかにないのか、と聞いて、ないというと、お金を返してくれて、女性を促して連れて行くのか、と思ったら、すぐにその女性は、ほかの人に話かけているし、私服警官らしき男は、そのまま立ち去った。
ああ、怖かった、あと味が悪くて。
こういう同じような手口で、警官を装って、同じような手口で、お金を取られたケースが続発しているようだった。
二人はグルで、彼女がお金を出した、タイミングでやってくる。
幸いなことに、私はお金を返してもらって、被害はなかった。
彼女を一生懸命に、かばったからなのだろうか。それとも本当の警官だったのか。
タイミングが良すぎるし、そのまま、彼女は解放されて、それまでにも、彼女には、パスポートを見せろと言っただけで、彼女は、チェコスロバキアから来たと言っていたけれど、あのお金は、どこのお金なのかも、偽金検査もされなかった。
やはり、窃盗グループの可能性の方が大きい。
そういえば、セーヌ河畔で、若い女性達が、署名を求めて、そこに寄付金を要求するという手口で、お金を盗っていた。
私も署名してから、お金を、というので、ノーと言って、立ち去ると、後ろからすごい罵声が飛んできた。後で、そういう女性達がうろついて、仲間で話ていているのも見ている。
手口が、ますます、巧妙になっているのだろう。