市立美術館とプチ、パレ

   

 PERで、ポン、アルマで降りて、市立美術館に。

 パリには、無料の美術館や博物館が幾つもあるが、パリに来ると、いつも行くのが、この市立美術館。

ここにある、デュフィーの「音楽の部屋」と、「マチスの部屋」は必見に値する。

 他にも、常設で展示されている絵画に、フェルナン、レジェの作品も多いが、

 藤田が、渡仏して、モンパルナスの寵児となって、キキを連れていた頃に描いた、

 白い肌の裸婦の絵がある。

 

 今回は、特別展に、会場を沢山使っていたので、常設は少なかったけれど、

これだけ観られれば、充分。

写真展をやってて、Martin Frank へのオマージュという展覧会で、画家の肖像写真の中で、

ジャコメッティーとシャガールのが。

 なんといっても、空いているのが、良い。

観光客は、ルーブルとオルセーで、精一杯なので、時間の余裕がないと、まずここまではいけない。

 ボナール、ピカソマチスなどの小作品も幾つか。

 小さい美術館だから、疲れないし、デュフィーの「音楽の部屋」は、休みながら、楽しめる。

向かって左手に、科学者達、右側に音楽家や文人達が、描かれている。

左の端

右の端

ディフィーの作品を見ていると、楽しそうに描いているなあ、と思う。色が綺麗だ。その色を、裏の電気装置が効果を出している。

隣にある、パレ、ド、東京 では、斬新的で革新的な試みの展覧会をいくつかやっていて、ここは有料。

カフェがあり、休むのにも、良い場所になっている。

アルマ、モルソーから地下鉄に乗って、シャンゼリゼ、クレマンソーに。

フランクリン、ルーズベルトで、乗り変えると、地下鉄の案内が、タッチパネルになっている。

ちゃんと日本語でも駅の名前が書いている。

さすが、シャンゼリゼから凱旋門あたりは、観光客のるつぼみたいなもので、サービス満点。地下鉄の中も、おしゃれで綺麗だ。

プチ、パレも、無料。

無料のチケットを交換してもらって、入る。

ここの展示品の数が、凄く沢山あって、ちゃんと観ようと思えば、時間がかかるが、そこは無料のありがたさで、暇人なら、何度か足を運べる楽しみにもなっている。

まず、ナンシー出身の、エミール、ガレの作品を観て、庭も優雅だけど、今は冬。

クールベの、作品も、秀作がある。

日本のジャポニズムの影響を受けた、陶器作品などもユニーク。

ブルーゲル二世の絵画もあった。

それに、ドーミエの油絵画が2点。

細かく観ていくと、結構おもしろそうな美術館だ。

閉館時間が来て、外に出ると、向の、グラン、パレに人が集まっている。

ここは、以前に、各国の画廊が集まって、作品の紹介と売買もする、展示会を観に来たことがあった。それは入場料が20ユーロだった。

今夜もなにか、大きなイベントがありそうで、プレス、とインビテーション、それにスタンディングのカードがある。

スタンディングの前に人がいるので、わからないままに立っていると、次から次に、素敵なファションをした、芸能人のような感じの人達や、ファションモデルかと思われるスタイルの良い女性や男性達が、入って行く。招待カードを渡して。

で、最後の人が入って行くと、係の人がちょっと中に入って出て来た。

デゾレ、「残念だけどごめんなさい」と言う。

待っていた人達は、がっかりして散らばる、。専門的な大きなカメラをぶらさげている人達もいた。

私は、なんだったんだろうと思って、看板を後で観たわけで、それは、venessa bruno]と書かれていたわけで、

帰ってから、調べたら、「デザイナーの新しいファションショー」だったわけ。

疲れがとれないまま、いつもどこかに出かけている。