教会でパイプオルガンと、シャトレでコンサート

 

    

  昼食に、ほうれん草を湯がいて、山本の、すりごまをかけて、食べた。

その美味しさといったら。がつがつ。残りのおにぎりと一緒に、お味噌汁も添えて。

ひさしぶりの本格派、日本食。ゆがいた、バイ貝をつまむ。

やはり、白ワインが欲しい所、シャブリを一杯。

 昨日で、美術館パスを使い切って、今日からは優雅な、パリ散歩、と行きたい所だけど、午後の3時か、3時半からだと記憶している。

サンジェルマン、デ、プレ教会で、オルガンのコンサートがあるので、聞きに行く。

サンジェルマン、デプレの地下轍の中で、文化の花を咲かせた,エクリバン達の、手書き原稿の特別展を開催している。

ポール、ヴエルレーヌ、ランボー、ボードレーヌ、コクトーヴァレリー、などなど。

よからぬやからが、こともあろうに、ガラスケースに,スプレーで落書きしている。日本では、こんな貴重な品々を、地下鉄の駅の中で、展示してるなんて、考えられない。

サン、ジェルマン、デプレ教会は、初期のロマネスク様式の教会で、フランス最古の一つ。542年に、パリ王ヒルデベルト1世が聖遺物を納める修道院の付属教会として建設。

 576年にパリ司教、聖ジェルマンが埋葬されて、その名を取って、草原のサンジェルマン、と呼ばれる教会になった。

 聖堂の中心には、聖母マリアとその子イエスの像が置かれ、聖堂を飾る、3つのステンドグラスが美しい。

 オルガンのコンサートは、1時間足らずで、バッハやメンデルスゾーンのものも。パイプオルガンの,荘厳な響きが、聖堂内を満たす。

 聞き入っているうちに、いつのまにか、すっと睡魔に襲われる。

つまり、気持ちが良い証拠なのであって、仏教のお経にも共通するようにもおもう。

心をぼろぼろにして,教会に来る人達を、きっと気持ち良くさせていた、パイプオルガンの音色。

 すごく大きく響き渡っているのだけど、癒しの音楽だ。

 聖堂の中も暖かいわけではない。所々に吹きだし口があって、そこから暖かい空気が入って来ているので、その側に座ってる人は、賢い。

前のの方に座ったら、寒かった。

ここでの、オルガンコンサートを聴いてから、地下鉄4番で、シャトレ劇場に行った。

 「お茶コンサート」というのを、日曜日の5時からやっている。

10ユーロという安価で、市民に人気が高いというので、行ってみた。

シャトレ劇場で、11時からの、「コナサート、トオ」 早いコンサートと、5時からの家族ぐるみの「コンサート、テ」がって、毎週ではなくて月に一度くらいの割合。

「ベルリンから、ブロードウェイ」と題して、ドイツのユダヤ人音楽家でもあり、オペラの作者でもある、、KURT WEILLという人が作った曲の、変遷にそって、パリのコンセルバトール(音楽大学)の学位をもらった、人達の、歌とピアノだった。

 自由席なので、早く来た人が良い席を確保していて、私はオーケストラの後ろの方に、廊下側に席が残っていて、そこに座った。

 音響があまり良くないので、オペラ歌手の歌が,小さくしか聞こえない人がいて、

 先ほどの、パイプオルガンで慣れた耳には、物足りない。

ピアノに、日本人の男女二人がいた。女性は、辻なるこさん、という人で,力強く、とても旨く、最後に、テノールの男の人の伴奏で、何曲かを弾いて、コンサートが終わった。

 子供達を連れた家族ぐるみでの、コンサートなので、沢山子供達が来ているけれど、今日のコンサートは退屈しただろう。

 じっと大人しく聞いている。そういうしつけは、フランス人だから厳しいし、子供の時から、本物に触れさせる教育は徹底している。

雪が降って、寒い中、日本人なら、連れ出さない所だ。

お年寄りも沢山来ている。杖をつき、車椅子を使って。馴染みを顔にあい、お喋りの笑顔がほころぶ。

 教会でのコンサートに、家族揃ってのコンサートに、毛色に違ったコンサートに。 パリは、ジョワ(喜び)を追究する街だから、いつまでいても、退屈しないのだろう。働かない人達を退屈させない街、パリ。

フランス人は、もともと、働かない人達だった。

 

夜の食事、簡単なものだけど、美味しい。ベルギービールと、白ワイン,飲み過ぎている。