歌舞伎の革命にみる、日本の生きる道

   

   

 お正月の松竹座での、歌舞伎公演を観た人のブログを読ませていただいて、

 、先日、テレビで見た、ソニーの元会長の井出さんが、やめた時に、一緒に会社を退いた人達が、クリエイターとして、新しい会社を立ち上げ、独創的な研究活動を、様々な分野で展開していて、井出さん自身も、そういうクリエーター達の、アイデア、製品、市場の開拓とマッチングをしながら、独自の未踏の世界を歩む人として、紹介されていたことに思いを馳せた。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E4%BA%95%E4%BC%B8%E4%B9%8B

まさに、日本が、だめになっているのは、時代に迎合するようなものを良しとしてきたから。

 日本人の財産は、クリエイターとして、次世代を見据えた研究開発を常に追い求めて

 いく、ということにある。

 歌舞伎の世界で、猿翁、2代目猿ノ助が、歌舞伎に革命をもたらし、新しい歌舞伎世界、(歌舞伎は、エンターテイメント)を創造する努力を続け、その後継者として、勘九郎が、コクーン歌舞伎を、渋谷に、ニューヨークのセントラルパークに、芝居小屋を作り、本物の警察官を導入するという、前代未聞の歌舞伎を披露するということをやってのければ、玉三郎は、崑劇に入って、「牡丹亭」で、玉三郎独自の、新しい世界に挑戦し、また、八千代座を復活させ、古典を大事にしながら、歌舞伎を知らなかった人達が、訪れ、廃墟が蘇り、更に、新しい場が出来た。

 それらを可能にし、革命を起こするに、猿翁の存在なくしては、語れない。

 科学技術の世界でも、同じ事が言える。

ソニーの会長は、アイデアが時代の求めるものとかけ離れているとの批判が集中し、

ソニーを追われたけれど、その後、ソニーは、独走的なソニーではなくなり、ありきたりのソニーとなり、会社は、世界のリーダーから、追いつけない会社に。

 今、はやりの、研究をして、時代に遅れないように、というのは、研究開発とは言わない。

 もの作りとは、伝統をこやしとして、誰もまだ手にしないものを作ること、それが人人に将来的に役立つもの、必要とされるの。人を幸せに出来るものを創造していき、それが長く使われるものでなければならない。