賞味期限

    

   朝から、雪がちらちら舞っている。

 庭の水瓶に、3セントほども氷が張っている。

 さすがに寒い。朝、いつものバナナジュースが飲めないほど。

 昼食は、ネギをたっぷり入れて、ラー麺を作った。

 ラー麺は、塩分が多いから、食べない方が良いらしいが、焼き豚ともやしを買っていたので、思いつくのはラーメン。賞味期限が切れて、息子に送ってあげられない、秋田の地鶏ラーメンがあるので、それを湯がいた。特別に美味しいというので、インターネットで購入したものだった。

 賞味期限が切れていても、すごく美味しかった。充分食べられるのだけど、人にあげるわけにはいかないし、賞味期限がきれたものを,平気で捨てられる人もいるけど、私はだめ。 絶対に出来ない。相当経っていても、食べて支障はない。

 海外のどこかの国にいる夫婦が、日本から送られてくる食糧品を、賞味期限が切れたら、食べることを解禁している、と言っていた。

 美味しいうちに食べた方が、はるかに良いとは想うけれど、その気持ち、わかるなあ。 眺めて、幸せな気分を充分に味わっていたい。それを食べちゃったら、楽しみがなくなる。

 

 息子達の所に行って、以前に持っていった食品の賞味期限が切れているものをみて、 がっかりした事がある。

 重い荷物を持って行ったものとしたら、早めに食べてほしかった。

 それに、冷凍庫に入れるのも気に入らなかった。美味しさが半減するじゃない。

 でもそれは違うのだ。

 貴重な食糧品だから、大切に食べたいという思いが、そうさせるのだということ。

 賞味期限が切れても、食べられないわけではない。楽しみの持続の方が,貴重かもしれない。

 賞味期限の近いものは、スーパーでも随分安く買える。日本では、賞味期限が切れたものは、売らないと思うけど、(間違っているかも)海外では、期限の切れた品物ばかり売っている店があるらしい。半額とか、何分の一の価額とかで買える。

 そういう店まであるのだから、食糧品としての役割は充分に果たせるわけだから、安心して食べられる。

 

高級スーパーに行くと、元の値段が髙くて、というものが、賞味期限が近くなると、半額になっている。私は、そういうのを、あれば買う。

 美味しくて、質の良い材料を使っているので、800円の半額で、通常、400円で売られているものを同じ値段だけど、美味しさが違う。賞味期限が切れても、味は特上。