城崎「つちや」でカニ三昧

 

    

 

 グルーポンで、城崎 の「つちや」さんが、今年も、かにコースの2食付きのチケット一人9450円のを出していたので、前回一緒に行った友人に話して、今年も行くことにして、買っていたのですが、この前行った時には、大雪だったので、寒くならないうちに、と12月に行くことにして、4日前までの予約を入れていましたら、天気予報では、大荒れの模様。

 宿に電話して、キャンセル出来るか聞いたら、いつでも、と親切なお言葉。

 友人は、「私が行くときは、晴れと決まっている。」と言うので、行きは普通でコトコトと出かけました。

 曇り空で、凄く寒くて、震え上がるほど。城崎では、今日辺りからこんな風に寒くなったとのこと。

 駅からは、無料のバスが出ていて、各宿に案内してもらえて、3時前に到着。

 途中、「御所の湯」が、休館日だと知って、ちょっとがっかりだけど、以前に行けなかった駅前にある、「里の湯」まで、旅館のご主人が車で送ってくださって、助かりました。

 友人のご主人は、城崎の海産物の土産が目当てで、奥さんを快く出してくれるので、

 着いた日に、宅急便で送ってくれるようにと頼んでいたそうで、里の湯まで行かずに、海鮮物の店の前で降ろしてもらいました。

 このしけだと、明日は、漁に船が出ないかも、との話で、友人は、朝の売れ残りの中から選んで、買っていました。

 せこがにが好きで、せこと、香住がに(以前に同じ店で買った香住がにがとても美味しかったので)カレイなどを買っていました。

 私はキャリーバッグを持ってきていて、明日買うことに。

里の湯の露天に入ると、円山川が一面に見えるのですが、雪が舞って、露天風呂としては最高の設定なのですが、私は、頭がふらついてきて、長風呂の付き合いが出来なくて、

 血圧が上がっているような感じで、これはやばい、と出させてもらって。

 いつまでも平気で入っていられる人と一緒にはならなくて。友人は、私の心臓が弱い、と以前から思っていたそうで、以前にも何回か、頭がふらついて、心臓がおかしくなったことがあるのを覚えていたのでしょう。

 湯上がりで、身体が温まって、帰りは、歩いて帰るのは気持ちが良い。城崎ならではの風情です。

 

 かにのコースなので、かにばかり。

 蟹の作り、焼きがに、ゆでがに、蟹味噌、蟹なべに、最後は雑炊になります。

 一人一杯半」。 もうお腹が一杯で食べられないほど食べて、しばらくテレビを見て、

 「まんだら湯」に。

 まんだら湯は、宿から1分もかからない所にあって、檜の丸い露天も。

 翌朝は、早くから起きて、7時になるのを待って、御所の湯に。

 御所の湯は、城崎で今、一番人気の外湯になっています。山の自然を借景にした広い露天があって、その湯が熱くて、これも長くは入っていられません。

 夏と違って、冬場のお湯は熱いようです。

 祖父が好きだった、城崎、祖父は、4人の娘達を連れて、良く城崎に行ったそうですが、当時は、湯あたりして、風呂の洗い場に、横になっている人もいたのか。

 叔母の一人は、いつも湯あたりするので、「のびのおまつ」と言って、姉妹からからかわれたという伝説まであります。それほど城崎の湯は熱いのが、豊富な掛け流しのお湯です。

御所の湯から、「こうの湯」に。ここは、城崎でも最古の温泉で、1400年前にさかのぼり、コウノトリが舞い降りて、見つけたとか。

 ここのお湯は、他と違って、つるっとして、やわらかい。

 温泉に二軒つかって、やっとお腹が空いた感じ。

「つちや」さんの食事は、上質な食材を使っていて、お味が薄めなので、私の口に良くあいますし、品数が少ないのも、嬉しい配慮。

 美味しいものを美味しく食べてもらう為には、品数は抑えて、食材は吟味されているものです。

 つちやさんは、家族的な宿で、値段も安く、料理が美味しいので、私は気に入っています。

 勿論、西村屋さんの本館は、申し分なく、良い宿ですが、冬のカニシーズンは、とても高くなります。他の宿でも、カニの季節は、それなりに値段が高く、冷凍を使っている所もあって、安宿で、美味しい宿はないと思った方がよくて、美味しくて、安さもというと、香住や浜坂の民宿になります。

 帰りも、駅まで車で送ってもらえるとのことでしたが、城崎の文芸館を見たりして、ゆっくり帰るつもりだったので、歩いて。

 しばれるほどの寒さ。コートの中に染みこんでくる冷たさ。

 文芸館に入ると暖かくて、ホットします。

 志賀直哉は、電車にひかれて、大けがをして、城崎に湯治に来て以来、十数回、足を運び、ここで「城崎にて」を書きました。

他にも、城崎を愛した、作家達は多く、その足跡と文学を、この文学館で紹介しています。

 文学館と、麦わら細工の工芸館が、セットで500円のチケットになっています。

 麦わら細工なんて、と思ったのですが、これが相当なもので、びっくり。

 城崎の「麦わら細工」は歴史と共に、歩んで来て、万国博覧会でも好評を博し、輸出も盛んんになって、世界中に重宝されるようになったとか。

 子供の頃に、土産にもらった、箱を同じ模様のがありました。

 麦わらの貼り絵など、一見したら、わからない。麦わらの艶ならでは、の鶴の絵画、

 ボタンの色と光具合など。

 海鮮に店に行くと、香住のカニは、少ししかなくて、売り切れてしまっていて、やはり漁に出なかったそうです。

 カレイとか、ハタハタなどの干物、世古がには、あったけれど、カニ寿司などのお弁当も売り切れ。

 香住がにが買いたかったのに、残念。と他の店をまわったけれど、なくて、あきらめかけたら、さっきの海鮮の店の本店があって、一つだけ、残っていました。

 支店の方は賑わって買い物客が多いようです。本店の二階にも、レストランがあるので、そこに入りました。

海鮮丼1360円

 中は一杯の人で、繁盛ぶり。カニなべを食べているグループもあります。

 私は、海鮮丼の小丼を、友人は、天丼を注文して、帰りの特急電車の時刻表を見せてもらったら、次の電車の、一時間後なら、帰りが遅くなるので、あわてて、食べて、味見をする余裕もなくて、の城崎。

 肌がつるつるなので、温泉は違うな、と実感しながら、特急のゆったりした座席に。

 暖かい室内で、寝ながら帰って来ました。

 温泉は疲れます