急遽キャンセルが出て歯の手術

  

 丹波から帰った日、夜二階に上がると、留守電が入っていた。

 電話は午後4時頃のもので、歯科医院から。

 キャンセルが出たので、明日来てください、というもので、都合良ければ、返事をしてほしい、と。

 夜の10時を過ぎている。こんな時間に電話をしても、誰も出ないのではないか、ろ思いながらも電話してみた。

 しばらく呼び鈴が鳴って、どこかに転送するようで、繋がった。

 お医者さんだった。

 初診者は、一年半待ちの歯医者さん。私の予約は、来年の5月だが、途中でキャンセルが出たら、手術をしてもらえるというので、待っていた。

 この機会を逃すと、またいつキャンセルが出るかわからない。

  予約は午後の2時20分だった。

 翌日、朝のうちに、定期検診の結果を聞きに、医院に。手術後になると、行けないかもしれないから。

 血液検査の結果は、コレステロール値以外は、正常だった。血糖値とか、肝臓の機能とか、心配していたことは、クリアー。

 低血圧だったのが、最近では128だとか、130になったりする。サプリメントを飲んでいるというと、医者は、それが災いしているのではないか、と言う。

 「ポスターに書いているでしょう。サプリメントは危険だ。」と。

 幾つものサプリメントの飲み合わせで、体調の悪さを訴える人が増えているという。

 顔に吹き出物が出来ている。それもサプリメントのせいではないだろうか、と言うと、やめてください、と言われた。

 「食事で取るようにしてください。」

 体調はいたって良いのだけど。あれだけ飲んだり食べたりしていて、検査の結果が、以前と変わらないのは、サプリメントの御蔭ではないか、と思っているが、顔に出来た吹き出物は、セサミンから、最近、セサミンDHAに変えたからかもしれない。

 

 車で、他の医院もまわって、異常なく、るんるん気分で、午後、歯科医院のある大阪にでかけた。

 手術は2時間もかかって、その間に、脳しんとうを起こしそうになった。

 メタルボンドの人工歯を切断するのに、時間がかかったのだ。ガーガー言う音が、口の中に続くことに震えが来た。歯茎を切って、根を取り除き、ブリッジをそのまま使って、一年後に、骨が出来たら、インプラントをする。

 全部外して、ヒビの入った歯を抜けば、簡単だけど、そのまま使えるようにするために、歯茎を切り開いて、歯も切断しなければならなかった。

 ところが、ブリッジをしている前の歯の接着が取れていた。接着をしなければならないが、抜歯後のことになる。奥の歯は、二重かぶせになっています、というと、医者は、「それなら、外して接着出来るから簡単だ」と。

 

術後、腫れはそれほどでもなく、ずっと我慢していた、鬱陶しさよりも楽だった。

 歯茎を沢山縫っているが、綺麗に縫っている。

 インターネットで、術後の痛みを訴えている人達がいるので、覚悟していたのに、楽なので、ぐっすり眠れた。

 この医院では、強電解水を使っていて、それが、術後の腫れを最小限にするという。

  1週間後、抜歯すれば、あとはまた1年このままで待つことになる。

 

 翌日、朝、術後の経過を見せに行き、母に会いに行った。そこから家に帰って、

 しばらくは、おとなしく養生している。

 まともに食べられないので、流動食。痩せられるかな。