映画「星の旅人達」を観た。
梅田のシネリーブスで上映中。土曜日に会った友人に、観ない?と誘ったけれど、
その人は、あまり興味がない、というので、その日はやめた。
上映時間を観ていたので、月曜日に会った友人は、クリスチャンセンターで働いている人なので、塩こうじ、を上げるのが目的で会ったのだけれど、「観る?」と打診したら、
観たいというので、一緒に観ることに。
シネリーブスに行くと、映画は2時15分から、なので、先に食事しようと。私は、中津にある、イタリアンランチを、とも思ったけれど、彼女は、そこまで歩くのはいやだと。
昼食ランチ、一日20食のスパゲッティーランチをみつけて、ウェスティンホテルに行くと、売り切れで、1700円のランチから。ヘルシーランチと称して、玄米など、いつも家で食べているから、と言うので、地下の食堂に。
昼時で、サラリーマンが食事をしているのだけれど、蕎麦屋に入ると、煙草の煙がすごい。耐えきれずに、飛び出した。
結局、以前に行ったことのある、お好み焼きの店「きじ」に入った。
中は以前とは打って変わって、空いている。
以前と同じものを注文。でも、全く以前と変わっていた。不味い。実に不味くなってしまっている。以前、焼いていたおやじさんの姿はなく、やとわれなのか?
客が減っているのは確か。こんな不味いお好み焼き、そう食べられるものではない。
でも、とにかくは、お腹も満腹になり、映画の時間もやってきた。
映画は、予想していたように、とても良かった。
マーティー、シーンが、父親役で、サンティアゴ・デ・コンポステラへの道をめさして、歩くはすであった、息子の突然の死の知らせを受けて、遺体を確認しにやってきた、父親が、息子の遺体を火葬してもらい、息子の荷物を背負って、息子が辿ろうとしていた道を歩く。亡くなった息子が、時折姿を見せては消える。息子が、父親とうり二つのように、よく似ているので、息子さんかな、と思っていたら、そうだった。
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サンティアゴ・デ・コンポステラへの道を目指す人々の動機は様々だ。皆、それぞれに思惑をかかえている。長い道のりだ。
父親は、息子とは、母親が亡くなって以来、疎遠になっていた。
気の合わない息子、どちらも頑固で、傲慢、人を寄せ付けない孤独があった。道を目指す知らない人同士、いやおうなく関わっていくうちに、友情が生まれ、人の温もりを体験し、 笑いと喜びが生まれる。悲しみは癒えないとしても、その悲しみ故に、共感を抱くようになる。その孤独感故に、人は寄り添っていなくてはいけないということも知る。
父親と息子は、サンテティアゴ・デ・コンポステラ、「星の道」を同行するうちに、息子が求めていたものを共感出来るようになっていた。
この道を、ずっと以前に、歩いた人がいる。
関学の美学教授だった人で、後に、松蔭大学の教授になって行かれた方。
その方から、出版された「銀河を辿る」という本を頂いた。
それ以来、サンティアゴ・デ・コンポステラへの道を辿る、人々の話は、興味があった。 その人は、十年かけて、夏の安みに、お友達の画家と一緒に、道を歩かれた。
美学の専門書としても、貴重な本だ。
ロマネスク美術の跡を辿るのが、目的だと、言われていたが、その当時は、それほど大変だとは思っていなかった。本を頂いて、読ませてもらって、とても、大変な道だということが想像出来た。
最近、日本でも、この道を目指して歩く人が多くなっている。テレビでも、放映されている。そのブームに乗ってか、この映画も話題を呼んでいる。
映画を観ながら、私は、美学の教授も、ここを、こんな風に、歩いて行かれたのだろうと、二重の思いで、この映画を観ていた。
清水芳子作「銀河を辿る」新評論
ロマネスクの美に魅了されて歩いた1600キロ
写真も沢山入っていて、ロマネスク美術に触れるのにも、貴重な本だと思います。
私も、改めて、この本を読もうと思っています。