野田総理、勇気ある撤回を

   

 

 野田総理と小沢元代表との2回目の会談が、今朝、輿石幹事長を交えて行われた。

野田総理は、行政改革はやっているし、これからも続けて行く。社会保障の方向性も決まっている。

 この国会で、どうしても決議したいので、協力してほしいと。

小沢さんは、「努力をしているだろう。それは認めるが、国民は納得していない。

 やるべきことをやってから、消費税を国民にお願いしなければならない。消費税と平行して、消費税の後ででは、国民の理解を得られない。」

 前回と同じく、平行線だった。

 

 民主党政権に国民が支持しくれた期待に応えて、誰よりも、民主党が初心に帰って、

国民の生活を第一に考えているのは、小沢さんだ。党を割りたくない、というのは、輿石さんも同じ。

 野田総理は、不退転の決意を持って、消費税増税を決めたい、ということが先行してしまっている。

 党を割りたくなければ、初心に帰って、民主党を一つにすることが求められるが、

 野田総理の決意は、自民党の助けを借りてまで、自民党の言い分を丸呑みしてまで、

 消費税法案を通したいようだ。

 時間軸の問題だ、と野田総理は言っている。だったら、国民の理解を得られるような、形を作ってからにしたら良い。

 まったなし、と言っても、これが実行されるのは、2年先の話なのだ。

自民党と決別して、新しい政治を、国民は期待したのに、自民党の案を丸呑みして、消費税を通せば、民主党に未来はない。

 野田総理が、そうしてまで強引に通したい理由は、自己保身しか考えられない。

 民主党が分裂し、野田総理を初め、渡部議員が絶賛していた7奉行達は、自民党に合流するつもりなのだろうか。

 小沢さんは、民主党の理念を失っていないのは、自分達だ、と言う。野田総理が、初心に立ち返って、マニフェストをお実行する努力をしてほしい、と願っている。

 土壇場になって、踏みとどまってほしいと願っている。

  野田総理が、勇気あるリーダーであるのなら、自分の過ちを自ら認め、小沢さんの力を借りて、自民党と対決し、抱き込んで、国民主権の政治を、行動で示すべきだが、

 現実には、そうではない。このまま、突っ走って、政治の混乱を招くようだ。

  国民の信頼を取り戻すには、国民の為の公僕として、国民の生活を第一に、命を削って努力していると、国民に見えた時だろう。

 

 国民不在のまま、消費税の必要性、原発再開の必要性だけを、叫んでも、国民は納得出来ない。それがどうして、わからないのだろうか。

 「大義と理由は、総理が示されるだろう。」と輿石幹事長の発言だが、大義もなければ、国民を説得出来る、理由も存在しないだろうとの含みを持っているようだ。