プリンセス有馬に一泊

  

 大人6人と幼児2人の母を中心に、有馬への一泊での小旅行、久しぶりに、賑やかな集いだ。

 私達は、今でも、ジャンボクラブと呼ぶ習慣がついてしまっているが、今では、グランリゾートというすました名前になっている、会員制のリゾートの一つに、プリンセス有馬がある。このリゾートの、小山料理長は、有馬の古式流を受け継いで、料理の名手の一人になっている。

 プールもあるし、朝食はバイキングなので、妹の家族は、ここがお気に入り。

  母の誕生日なので、ホテルから、お祝いの品と、祝い鯛が2つ、更に、デザートを一品プレゼントがあった。

 通常のお料理だけでも、結構な品数なので、大きな鯛が出てきて、最後のデザートが、 二皿も。

 子供達には、カレーライスを注文していたので、余るのではと思ったら、若いお母さんと、大食漢の妹夫婦の御蔭で、残さずに頂くことが出来た。

 母も、随分、しっかりと食べていた。

  専用の座敷部屋を用意してもらってあって、母は下に座れないので、座敷椅子の上に座ってもらった。

 子供達がはしゃぎ廻るので、専用の部屋だと、気にしなくて良い。

 

 最後のデザート、私は一皿も食べられない。甘いもの好きの母は、最初のカボチャのぷりんを食べて、プレゼントのカラメルプリンとケーキを食べ、私のカボチャも皆食べた。

 母は、ホテルに入るやいなや、帰らなくちゃ、と不安がり、今夜は泊まるのよ、と言っても、聞いた事を忘れるので、「帰らないと」の繰り返し。

お風呂には、入らないと言い張っていたけれど、妹が一緒に入って欲しいらしいわ、と言うと、仕方ない、という風にやっとのことで入ることが出来た。

 お風呂に浸かると、気持ちいいと、ご満悦なのに、入るまでは大変なのだ。

 夜は、辺りが気になって、ドアの外を覗いて、辺りを見渡し、鍵を閉めて、扉の有るところ、奥の部屋などを、全点検してから、あきらめたように、ベッドに入るのだが、

 私が身体を起こすと、母もガバッと起きだして、同じ作業を始める。

まず、私がベッドに横にならないとだめで、母は同じように、扉の外を見渡し、鍵を閉め、トイレの戸を開けて、誰もいないかを確かめ、襖を開けて、奥の和室のカーテンを開けて、外を見て、ため息をつきながら、ベッドに戻る。

 私が寝ているかどうか、確かめて、自分もベッドに横になる。

 夜中は、4時に目が覚めて、トイレに行ったついでに、また同じ。

 一旦はベッドに入ったけれど、6時前から起きていたようだ。

 私には寝てなさい、と言ってくれるけれど、母の事が気になって、寝てなんかいられないよ。寝たふりして、様子を伺っている。

 朝は、風呂場までは行って、椅子に座って待っているといって、妹達が来ても、子供が、一緒に入ろうと、誘っても、頑として入る気になれない。

 お風呂から、出て来た人が、私も待っているので、見ていますから、と言ってくださって、あわてて、入浴させてもらった。

 母は朝早くから起きていて、あっちにこっちに、よちよちと歩き回っていたので、お腹が空いたわね、と言ってたのに、バイキングのお部屋に行くと、いろんな人がいて、子供も沢山出入りするので、そちらに気が取られて仕方がない。

 でもまあ、ヨーグルトと、ポタージュ、パン一つに、卵一切れ、あとはコーヒーとパンアップル一切れ。これだけ食べたら、いつもの食事くらいかも。

 妹は、二人の娘が、それぞれに、恵まれた結婚生活を送っていて、子供達も、伸びやかで、人見知りしないで、可愛い。

 テレビで、石田純一の奥さんは、不妊治療をしていて、やっと子供が出来たとか。

 女の人は、35才を過ぎると、子供が出来にくくなる。排卵のない月が増えるそうだ。 20代だと、問題なく子供が出来る人が、35才を過ぎると、出来なくなるという。

 36才を過ぎての、出産では、ダウン症の子供が出来やすいとか、弟のお嫁さんが言っていた。 

  子沢山の夫婦がいるから、女は問題ないと思っていたけど、男性だけではなく、女性にも問題有りが多い、ということを初めて知った。妹達の娘達と話していて。

昔は、ころころ、ころころ、出来たのに、生活も身体のメカも複雑になってきたよう。