香雪「片岡珠子展」と、ピザハウス「ベーネ、ベーネ」

   

 日曜日、香雪美術館で開催中の「片岡珠子展」を観に行った。

 友人からチケットをもらって、日曜日に、昼食を一緒にする友を誘った。

  私は阪急の御影から、友人は、JRの住吉からで、美術館で待ち合わせ。

 日曜日だから、混んでいるかと思ったが、館内は空いていたので、じっくりと見ることが出来た。

 片岡珠子は、103才で亡くなった。エネルギーの凄さ、生命力の強さが、絵画にみなぎっている。

 何度も、落選したというけれど、片岡珠子は、自分に見えるものしか描けない。

 日本画を学ぶものとして、手先は器用じゃなかったのでは?と思われる。

 日本画は、職人の仕事だが、珠子の絵画は、印象派セザンヌがそうでるように、心で見えるものを、ものの本質を描こうとしている。

北斉

 パリの従姉妹が言っていた。「絵の下手な画家だ。」と。従姉妹は、父親が手先の器用な人で、旋盤を弾かせたら、芸術的な仕事をした。職人芸である。

 昔の絵描きは、職人的な仕事をした。印象派の時代になって、絵画の評価が変わった。 日本画壇にあって、片岡珠子は、げてものだ、と評価されたけれど、「げてものでも、境界線を越えるまで、努力しなさい。そうすれば独自の素晴らしい絵になる。」

と言われて、それが励みとなった。

  自分が見えるままに、描く。そうだから、珠子の絵画の中に、先人の画家達の影響が見受けられるけれど、出来上がった絵画は、片岡珠子にしか描けない作品に出来上がっている。 

 「めでたき富士」と、「面構え」という絵画は、珠子のライフワークになっている。

  「面構え」は、その人間性を表している。その人間の品位を表現している。

  片岡珠子は書いている

  初めて会ったが、どういう人間であるのか、顔をみるとすぐにわかる。二度と会いたくない人か、又会って付き合って行きたい人か。

  今回の展覧会で、興味深かったのは、「足利義満」の面構え。足利尊氏足利義満足利義政、の面構えを描いているが、出品は、「足利義満

 「徳川家康」も、なるほど、と思わせる。

 「北斎」は、宇宙的存在で、知能指数が200くらいに見える。

 「めでたき富士」は素晴らしい。好きな花を山裾に描いている。心の喜び、高揚して、爆発しそうな精神性を、富士山という象徴的な対象を「面構え」として描いている。

 ひまわりや、故郷の北海道の自然が合体している。

 日本の美術館は、自然との調和を大事にしている所が多い。香雪も例外ではなく、

 心を優しく包み込む、緑の中に建っている。

 真夏にも近い暑さの中、一陣の涼しい風に、包まれ、うたた寝をしたくなるよな、のんびりした風情のある、小さな美術館だ。

 美術を鑑賞して、遅めの昼食は、御影から、歩いて10分の所にある、ピザハウスに決めた。

 

 食べログで、美味しいピザがあるというので。

「ベーネ、ベーネ」というピザが自慢のイタリアンレストラン。

 ランチは、ピザランチ2種類と、パスタランチの3つから選ぶ。

 1500円のピザランチは、チーズとアンチョビとトマト。パスタは、ベーコンとペペロンチーネ。

白ワインの一本。3300円のワイン。よく冷えて、とても美味しいワイン。

 ピザも、パスタも美味しい。白ワインとマッチして、幸せのレシピだった。

 私は食後、別れてから、岡本まで歩いた。岡本で、ストリートダンスの競技会をやっていた。

 御輿を出して掃除をしている風景も。5月の、3,4とお祭りらしい。

 コナミに行っても、まだワインが残っていて、お風呂だけにした。