天六で、香住「北よし」と寿司の「奴」

 

   

夜から出かけるのは、久しぶりです。

 友人の好きそうな、居酒屋をインターネットで探していたら、寿司の部で、値段が安くて、食べログの評価が高い店があった。

 香住から直送の新鮮な魚と干物があるときうので、美味しいお寿司が食べられそうだと期待して、予約を入れた。

 北新地には、何軒か、めぼしい所はあったものの、天六にある、「北よし」という店の方が、平均予算が安いので、場所での違いがあるだろうと、天六の店に決めた。

 タクシーでワンメーター。おろしてもらったすぐそばに、沖縄料理の店「ていだ」がある。

 以前に一度行ったことのある、陽気な店。安くて、お料理も美味しい。

 その通りを天神橋5丁目の方に歩いて行くと、香住「北よし」があった。

 その隣に、以前に行ったことのある「奴寿司」がある。中は人が居なさそうで、もう終わったのかな、とも。

 香住「北よし」は満席で、予約の2席だけが空いていた。

 寿司屋ではなかった。造りは、3種。のどグロ、剣先イカ、甘エビだけ。

 後は、2,3種類の野菜ものと、干物の魚を揃えている。

甘くて美味しい

  ご飯は、魚を使った釜飯で、タコ、サザエ、竹の子、など種類は4種類ほど。

 造りは新鮮で美味しかった。

 カウンターの横で、もうすっっかり酔っている女性が、大きな声でしゃべっているのが、耳にがんがん響く。小さなカウンターだけの店で、食べるのが目的ではなく、魚をあてに、地酒を楽しむ店だ。干物のカレーは、この前に、友人と城崎に行った時に買った干物の方が、遙かに美味しかった。

 友人は、美味しいと言っていたけれど、城崎まで行って、買ってくるだけの値打ちは充分あるのだな、と思った。

 天六には、沢山寿司屋があるので、ここは切り上げて、ご飯ものは寿司にしようと、お勘定をしてもらったら、燗酒2本、ビール一杯と地酒一杯、

お作りは、剣先、エビ、竹の子の煮物、とカレイ一枚、で、5800円だった。

 隣にある、奴寿司を覗くと、客は一人もいない。良いですよ、と店主。

本店は休みだそうだ。この店は、外れているので、あまり知られていない。常連さんが、昼からやってきて、毎日来ているというおばさんがいたと話すと。

その人は、来ていないそうだ。常連でやってきていても、病気になったり、来られなくなったりするそう。

  お腹はまだ空いていて、結構沢山握ってもらった。途中で、大通りの店から、店員がねたをもらいに来ていた。

  店主と話しながら、お寿司を食べて、やっとここに来た甲斐あり。

 お燗を2本、トロ、とネギトロから始まって、鰻、ひらめ、鯛、トリガイ、卵、イカ、 カンパチ、を食べて、4300円。

 両方の店で、大体、二人で1万円なので、天六は、やはり庶民の町、食い意地の張っている人の街だけあって、リーゾナブルで、欲張って、満足感が味わえる。

 タクシーの運転手さんも、美味しいものは、こっちの方ですすよ、と言っていた。

 天神橋の5丁目に、風月というお好み焼きの店があった。

 鶴橋の風月とは、別の店で、こちらの方が、ずっと美味しい。一旦、蒸し上げた、ねばりのあ堅めの麺で造るやきそばの味は忘れられない。

 店主もその味を知っている人だが、風月は、なくなったとか。

 お好み焼きも、とても美味しかった。ここと、千林の風月と、二軒だったのではないかと思う。キャベツを洗わないので、キャベツの甘さが際立って、美味しかった。

 梅田までの帰りは、商店街を歩いて、それほど遠くない。

 商店街を歩いていると、トイレに行きたくなって、友人が好きな、ギネスのバーがあったので、私がご馳走するわ、と。

 私はもうお酒は飲めない。出してもらった、オレンジも食べられない。

 ギネスはデザートのようなビール、オレンジとの相性が良くてとても美味しいらしいけど、私は一滴も、一口も、もうだめ。

 支払いは1600円。コーヒー代くらいだった。