黒潮市場と、ポルト、ヨーロッパ

 

 

   

朝食は、和洋バイキング。

 ビジネスホテルにしては、豊富な品揃えだ。

 このホテルは、ロビーに、コーヒーの無料サービスもあるので、

 ホテルを出入りする度に、コーヒーを飲むようになって、

 寝られないかと心配したが、ベッド横で、友人がしゃべっていたのが

 

子守歌になって、すぐに寝てしまった。夜中、熱くて、何度も目が覚めたけど。

 窓際に、年配の夫人が4人座っている。姉妹かな、と思ったけれど、チェックアウトの時に、話しかけて来られて、

 以前、会社の同僚だった人達で、東京から車でやってきたとか。

 一番細くて、美味しくなさそうに食べている人がいて、食べる事に興味ないのかと思ってたら、一番沢山食べていて、

 何度もパンを皿に載せてお変わりしているので、びっくりして見てた人が、毎年、お墓参りをかねて、和歌山に1人で

 車を運転してやってきてたのに、3人が同乗して、一緒に和歌山に来るようになったとのこと。

  痩せの大食い、というが、体力の消耗が激しい人なんだろう。見かけとは裏腹に、とても気さくで、活発な女性で、

  車を運転してなら、どこにでも行くので、4人で、年に一度、東京から、和歌山を中心に、京都や関西、東海などの旅もかねて。

   4人は、70代と80代くらいなので、こんなに元気な人達がいるんだ。

 私達は、ホテルでもらった無料の、「ポルト、ヨーロッパ」に行くつもりなのだけど、彼女達の一人が、

「今年は、和歌山市立博物館に行ってくるように勧められたので。」と4人でこれから、博物館に車で移動するという。

 私達は、南海和歌山から出るバスの時までの間、時間待ちもかねて、その博物館がすぐ側なので、行って見ようと、

 歩いて、博物館につくと、例の細い女性が、「あら、早かったですね。今日は、和歌山市の新入社員の研修で、職員が説明してまわっているので、一緒に聞かせてもらいましょう。」と私達が来るのを待っていたかのように。

 他の3人は、新入社員に混じって、説明を聞いている。誘われて、私達も。

  ポルト、ヨーロッパまで、この時間、バスが一時間に一本しかない。

  1時間かかって、着いてみると、子供用のテーマパークで、入る気がしなかったが、無料だから一応入って、すぐに出て来た。黒潮温泉、といいうのが、良いですよ、と勧められていたので、温泉がメインだったけど、来るのに、1時間もかかったので、ゆっくりと入る時間もないから、やめておく。

 黒潮市場が、お目当ての、観光バスが何台か来ていた。

 まぐろの解体ショーを、みなさん、カメラを向けて。

 市場の中で、好きな物を買って、焼いてもらって、バーベキューとして食べたり、お寿司なども売っているが、そんなに安くない。イタリア人の観光客もいた。

  私達は、和歌山駅に帰ってから、駅の近くで食べることに。

 駅の2階にある、昔ながらの味レストラン、というところに入って、ランチを食べた。

 

  難波には、5時について、友人と別れた。

 結構疲れている。梅田の阪神で、「ポール」のパンを買い、三田屋のハムを買って、近くのイカリで、野菜を買って、

 家についたのは、夜の8時近くになっていた。

 一人、ぽつんと家にいるのは寂しい。何をしようか、と迷うと、テレビの前に座っている。