和歌山駅前、キタナシュランの寿司屋

  

 和歌山に出かけた。

和歌山城の桜は、散り初めてしまっていた。

南海電車は、ピタパが使えた。出来るだけ、財布の中に

小銭で膨れあがるのを避けたいので、ピタパが使えると

便利だ。難波の始発から、特急が出ていて、後ろ4両は自由席なので、

交通費の890円以外にかからない。

難波から和歌山までは、一時間なので、日帰りでも充分だろう。

 和歌山に着いたのは、昼時、駅前の、キタナシュランに出て来そうな、寿司屋があって、 小鯛寿司という文字に惹かれて、看板の800セットを見るか見ないうちに、中から、女将さんが顔を出した。

 「美味しいですよ。和歌山の名物です。どうぞ」

で、美味しいかどうかの鼻をきかせる暇なしで、中に入ってしまった。

 年寄り夫婦がやっていて、歴史は古いのだと自慢する。

 和歌山ラーメンセット、というのにも魅力を感じたが、やはり、鯛かな、と。

 子鯛寿司は、塩がきいているから、そのままでも、と親父さんが横から食べる方法を指示してくれたのだけど、辛いのなんのって。その上に、生臭さい。

 昆布シメを長くつけすぎたのではないだろうか。売れないので、回転がきいていないのか。

 わさびがついていれば、まだしも、と、友人は鯛をのけて、ご飯だけ食べた。ティッシュを出して、親父さんにわからないように、包んだ。

 お吸い物つきで、800円だから、まだしも、駅弁の小鯛寿司の方が、ずっと美味しい。 それでも、美味しい店の案内に載っている、雑誌のページまで貼ってある店なのだ。

 全国発送承りもやっているが、昼なのに、客がなかったし、古くて寂れて、お金かけられないでずっとそのまま、という感じの店だった。

今夜の泊まりは、二人で7500円、朝食付きで、ポルトヨーロッパの入場券付きのホテル。

  駅から歩いて10分ほどの、東急イン。チェックインは、3時からなので、荷物を預けて、今夜の食事に行く予定の、居酒屋「千里十里」がどのあたりかと聞いたら、インターネットで調べてくれた。以前に泊まったホテルとは、反対側にあるので、結構遠い。

もう少し近場で、お勧めある?と聞いたら、「そら豆」が個室で美味しいです、と言って、 インターネットから、情報を印刷してくれた。割引きクーポンもある。

 和歌山といえば、「銀平」も何軒かある。

 とにかくは、まず、和歌山県立美術館に。雨でも、美術館の中にいれば、関係ない。