メリークリスマス

  

クリスマスは、特に、独り身の寂しさが身に染みます。

 今年のクリスマスイブは、8割の人が、家庭でクリスマスの

夜を過ごすそうです。

  昨夜、コナミに行く途中の、量販店の酒屋さんに、車の長い列が

 出来ていました。変える頃には、駐車場は空いていて、きっと、暖かい家の

中で、寄り添って、食事をしたり、好きなビデオか、テレビを囲んでいる頃でしょう。

 私は、箱入のワインが切れたので、帰りに、二箱買いました。

安いのだけど、結構美味しい。

 カップルが籠一杯のお酒を積み上げて、レジを待っていました。3リットルは入る箱入りのワイン。今日のクリスマスイブに、仲間とパーティーでしょうか。

 レストランで飲めば、ねらぼうな値段になるワイン。

 ホームパーティーでは、皆でシェアしても、たっぷりで、格安。

 格安の航空券が、重宝されていたり、不景気風は、いっこうに収まりそうもないのですし、東北では、凍り付くような寒さの中で、復興が進まないで、辛い思いを耐えておられる方々が、満点の星を一面の雪景色の中で、祈り様な気持ちで、みつめておられることでしょう。

 今年ほど、ベートーベンの第九を、歌いたい年はありません。

 佐渡裕さんは、第九を演奏するために、音楽の神様が、この世に使わせたような指揮者です。

 すっと以前に、佐渡さんが、まだこれほどに有名になっていなかったころ、母と聞いた、第九の演奏に、感動し、涙を流したことを、母はもう覚えてはいないけれど、心揺すぶられることは、変わらない。

 確かに、あの頃、母は、ベートーベンが大好きで、モーツアルトが大好きで、音楽は、母にかかせないものでした。

 母の記憶から、第九の合唱は消えていて、合わせて歌うのは、故郷のメロディーですが、 第九も、故郷も、どっちだってかまわない。歌を歌っている母は、美しく、豊かな表情をして、優しい笑顔を讃えています。神聖な歌声が響きます。

母は私に言います。

 あなたも旦那さんがいなくちゃ、寂しいわね。どこかで、旦那さんがいれば。

 探したら、見つかるわ。

 クリスマスから、お正月。家族のいない人達には、寂しさがつのります。