改革への期待と不安

   横尾忠則

 橋下さんが大阪市長になり、これから大阪府民と市民の利益をもたらす改革には、大いに期待している。

 関西電力の株を9パーセント所有している大阪市が、脱原発を推進すること、発送電分離を実現させること、水道事業の一本化とやげては民営化出来れば、フランスのように、水事業で、稼げるようになる。そうすれば、大阪に税金が入り、それを、福祉に回すことが出来る、地下鉄の民営化 などで、大阪の交通網は便利になり、都市が有効に機能するようになる。地下鉄の黒字化によって、大阪に税金が入る。

 都市が機能し、効率を上げて、無駄を省いて、利益を生み出すようになれば、そこに住む人達に還元され、生活に潤いを与えるようになる。

 大阪が元気になることで、他の地方自治の在り方が変わり、地方が自立して機能するようになれば、その全体としての、国が元気になっていく。

 今回の選挙で、既存政党は、自分達の首が飛ぶことを恐れ、橋下さんを無視できない状況になってきた。

 官僚に嫌われ、手も足も取られた、鳩山さんと菅さんだけれど、民主党になって

 大事な事が改革された。

 大阪地検の証拠改ざんが明るみになり、冤罪に、照明があてられるようになった。

 検察の権力に、メスが入れられた。

 可視化が、全面ではないとしても、少しは前進している。

 福井事件の、再審が認められたのも、その一環で、自民党政権では、出来なかったことだ。

  小沢さんは、情報の開示が大事だと言ってきた。良くも悪くも全てをオープンにすること。それによって、判断を下すのは、国民だ。それが民主主義の原点であると。

 

 橋下さんも、情報開示を、原則にかかげているから、間違った方向に行くときには、

 チェック機能を働かせることが出来る。間違えば、修正も出来る。

 怖いのは、雰囲気にまかせて、大衆が、冷静な目を失うことだ。

  ファシズムに突っ走る事を止めることが出来るのも、有権者にかかっている。

 http://osakanet.web.fc2.com/jourei.pdf 教育条例