ワールドセンター前で抗議のデモ

 

ワールドセンター前の公園を占拠して、寝泊まりしながら、金融至上主義によ

る、1パーセントの金融街で働く人達へ,99パーセントの人達の抗議デモが

続いている。

 

 カンパを求めて、物を売ったり、ミュージックの演奏をしたり、賑やかなお

祭りみたいな雰囲気があって、悲壮感は全くない。

各テレビ局が、インタビューを中継している。

プラカードをかかげて、じっと立っている人達が、公園の周りを囲んでいる。

食事をしている人達、酔って眠り込んでいる老人、警察の車が、斜めに何台も

駐車していて、警官が、見張っている。

プラカードに、年間、1億円以下の収入の人達は、99パーセントに入る、と

書いている。

年収1億なんて、日本でも、わずか。だから、1パーセントの人が、年間何億

という、巨額の報酬を得ているということなのだ。

本当に、生活が大変な人達というよりも、歪な関係に、社会の健全性から、民

主主義の立場から、生き方のイデオロギーとして、スローガンをかかげて、立

ち上がった、人達。選挙運動のような光景も。

その広場の前では、ワールドセンターの跡地に、巨大なビルが、日日、その高

さを増して、建設中だ。金融ビジネスの拠点となる。

証券取引所は、その通りの並びにある。

証券取引所では、マネー投機が飛び交って、その利ザヤで、高額の報酬を得て

いる人達がいる。

証券取引所の前は、トリニティー教会がある。

教会の墓地のベンチに座って、食事をしているビジネスマン。もぐらの世界か

ら、太陽を求めて、出て来たよう。

この通りに、ビジネス用のシューズの店、画廊、ベルリッツの英語学校が並ん

でいる。 

この一角に、高級ブランドのディスカウントデパート、センチュリー21があ

る。

最近は、このデパートにヨーロッパ人が沢山買い物にやってくる。

ヨーロッパブランドが、アメリカの金融街のデパートで、ヨーロッパで買うよ

りもずっと安く手に入る、というのも変な話。

以前はそんなに混んでなかったのに、トイレを使うのに、長い列が出来るよう

になった。

買い物をして、レジに行くと、デビットカード、クレジットカード、ギフトカ

ード、つまりデパートの商品券しか扱わない、と書いている受付が多くなっ

た。

現金を取り扱わないということだ。

そのわけは、偽金を防止する為だとか。

様々な国から、買い物にやってくる人達の中で、お金の信用性が疑われるか

ら。

買い物をして、カウンターが、混み合っている上に、そういう制約があるカウ

ンターの方が多く、その階の商品しか扱わないと言う制限もついて、各階で買

ったもののレジ受付は、山積みの買い物、列が長くなり、時間のかかること。

日本人の話し声がした。

日本からの観光客のグループだった。

トラベラースチェックを使っておいた方が良いわね、と話している。

彼女達が並んでいる、人の少ない場所は、トラベラーズも現金も受け付けない

場所で、この階での買い物だけの条件つき。

やっと買い物が終わって、荷物をかかえて、地下鉄に入った時に、また、足の

ふくらはぎが痛くなった。

これが起こると、急にまともに歩けなくなる。

片足はすり足で、片方の足に力を加えて、歩かないといけない。

アパートのある、地下鉄駅から、アパートまで、荷物は片手に食い込んで、

そろそろ歩きで、泣きたい気分。

明日は、メトロポリタン美術館にいくつもりで、今日中に、お土産を買って来

たのに、明日歩けるかな。不安。

アパートで待っていた、息子達は、「遅いなあ。待ちくたびれた。」と

食事をしないで待っていた。部屋のペンキ塗りをしていた。

どうするの?食事。何も買って来なかったの? 

足が痛むから、これからレストランに、階段を伸びおりするのは、無理。

「生ハムを買ってたから、あれを使って。」と言っても返事なし。

生ハムは、すでにカウンターの上で、食べ残しだけになっていた。

冷凍のさばを息子が焼いて、私はサラダを作り、彼女は、別のサラダを。野菜

ずくしの夕食。

先日のステーキハウスから持ち帰った、ベーコンともやし炒め。充分な食事が

出来た。

明日、どうするの?

ロブスターを買って来てもらう。会社の帰りに、途中下車して、リブロブスタ

ーを買って来てもらうように頼んだ。