北国の春

  

今朝、NHKで、千昌夫さんが出演。被災者のリクエストで、「北国の春」を心を込めて熱唱した。

 以前に聞いた、明るい口調ではなく、一言一言、心の底から突き上げるような歌い方だった。

 その前に、同郷の村上弘明さんの、最新映画作の紹介があったので、尚更だったのかもしれないが、涙が溢れて止まらなかった。

 映画は、北海道で、「家族学校」を造った、牧師の生涯を描いたもので、村上さんは、

この映画を、被災した人達へのエールにしたいと。

 日本では、少年も大人も同じ刑務所に収容され、15才で犯罪に手を染め、繰り返して収監されている実態を知った牧師は、ニューイングランドを訪れて、そこでの少年犯罪への取り組みを学ぶ。

 ニューイングランドでは、子供達は、学校にも通い、監視員が、グループの子供達を看まもり、更正と教育に、愛を持って力を注いでいる。

 昔の日本だけではなく、今の日本だって、国は人間軽視なのではないだろうか。

  試練に耐えて、北国の春を求めて、助け合い、励まし合って頑張っている人達は、この大きな試練を乗り越えれば、必ず、北国に春がやってくる。更に強い人間の絆で、更に賢く、更に豊かな郷土に、そこに住む人々と共に成長していくだろう。

試練を受け、それに耐えて、勇気を失わず、明日に希望を託して、一粒の麦のように、踏まれて豊かな実りをつける。そういう人こそ、神に愛された人達だ。そういう人達こそ、人の痛みを、自らの痛みの体験として、共感出来るのだろう。

千昌夫が歌う「北国の春」は、金の卵と言われた、中卒者達が、高度成長期の日本を造る労力として、貧しい東北の農村地帯から東京にやって来て、過酷な労働、安い賃金に、不満も言わず、こつこつと働きながら、故郷への望郷を歌う歌。故郷に帰ろう、故郷に帰りたい。豊で、暖かい人達の待つ故郷に。