随分前から、貯めていた小銭を、数えて一仕事を終えた気分で、近くの郵便局に持参した。銀行までは、車で、ガソリンを使うので、出来るだけ近場に。
持ち歩くには重い。
手を真っ黒にして、一円玉、5円玉、10円玉、50円玉と数えた。海外の小銭も混じっていた。
郵便局に行き、恐縮しながら、一円玉でも良いのですか、と聞く。
東北関東地震の義援金は、5つぐらいに別れて、福島、宮城、中央、赤十字などの振込用紙がある。
とりあえず、赤十字を選んだ。
あらかじめ数えていたので、金額はわかっていたが、まだ外貨が混じっていて、6960円。
振り込み金のおつりの100円を入れて、7060円にしてもらった。なんとなく少しは多い気になるから。
とりあえず、1万円くらいするつもりだったのに、小銭を集めて、7000円しかしないなんて、
私は、本当にケチな人間だ、と自笑してしまう。
使い勝手の悪い、小銭を入れていただけなのに、馬鹿にならない金額に積もっているものだ。
100円玉を貯めていても、ついつい使ってしまって、いつも空になるが、一円、5円、10円は、貯まる一方だ。膨れあがった財布の中から、出される小銭。
郵便局や銀行に、持参するのに、気が引けていたけれど、読み取りの機械に入れて、簡単に計算してくれる。
どこにでも、きっとこういう小銭が放置されているのではないですか。
ちょっと近くの郵便局か、銀行に行けば、義援金に使えます。何かしないと、気持ちが重くて。
赤十字を通じては、したけれど、後の、4つほど、地区あてのがあって、わずかでも、節約して、順番にしていきたいな、と。
とりあえず、身の回りのいらないものを売って、そのお金を当てられたらと思ったり。