平和呆け

 

 国会中継を見ていると、気分が悪くなる。私達は、こんな議員に、血税を払

っているかと思うと、絶望的になる。

 政治と金問題、と称して、与党も野党も、鳩山元総理と、小沢さんの、金の

疑惑に集中して、民主党の、内ゲバを、野党も巻き込んでの、内ゲバをやって

いる。

 法案は、ほったらかしで、政治不在、国民の生活が問題にされる建設的な

意見は、全くない。

 

 ついに、本格的に、ムーディーズ国債の評価をネガティブに、引き下げられる。一投資会社によるもの

から、公式の引き下げになるというので、銀行株が大きく下げ、株価も大幅な下落。

こんな状態では、経済の立て直しは悲観的だ、という理由で。

経団連の会長故に、説得力があるかもしれない、「給料ドロボー」という言

葉、思わない人がいるとしたら、余裕のありすぎる人達だろう。

それにしても、日本は、なんと脳天気で平和呆けしていることか。

中東では、民衆が、毎日、血まみれになりながら、独裁政権と戦って、民衆

に、国民らしい生活の保障を、食べ物を、仕事を、平和を求めて、命をかけて

戦っているというのに、小麦と、コーヒーと砂糖が上がると騒いでいる。

国会に提出された法案が通らなければ、国民の生活に支障を来す、と騒いでい

る。赤字国債が発行されないと、たちまち、住宅ローンが上がり、児童手当に

戻ると、出費が増えると騒いでいる。

与党も、野党も、世論を味方につけて、与党は法案を通そうとしているし、野

党は、この法案を餌に、解散に持ち込もうともくろんでいる。

自助努力をしない、国会議員なんて、必要ない。

小沢さんが言っているように、補助付きをやめて、地方に財源渡し、自由に使

えるようにしてあげれば、今の予算の半分、三分の一、もっとかもしれない、

有効に、地域住民のニースにあった、生きたお金の使い方が出来る。

やること、やれることをとことんやってから、それでも足りないのであれば、

国民に、負担をお願いしなければいけないけれど、その前に、することが山ほ

どある。

ある地域は、補助付きのお金を断って、地域の住民の自治で、住居は3万の家

賃で、保育も、道路の補正も住民の協力で、生活が潤っている所がある。

ある地域では、補助付きで40億の建設費が、補助を断って、4億で出来た、

という事実がある。

政治と金、の問題を取り上げるのなら、官と政治家と金の問題を、討議に載せ

るのなら、国民の生活に直結するが。

小沢さんが言うように、特別会計を含め、予算の全面組み替えをやれば、半分

に出来る。

地方に財源を移譲して、国は、外交、法律、内外の国を司る仕事に専念すべ

き。議員や官僚を養う為に、税金があるのではない、国民の生活を安定し、物

心両面で、生き甲斐のある生活を守るためにある。

先日、大阪府橋本さんが、良いことを言っていた。

関連法案は通らないほうが良い。赤字国債を出すのは反対だ。

どこの家庭でも、足りないから、借りてくる前に、家計を切り詰めるというの

が、本来のやりかた。内部で、切るものは切り、自ら、身を削るべきだ。

国民も我慢しなければならない。そうでないと、財政改善は出来ない。

まさにその通りなのだ。

クレジット破算、サラ金地獄、と同じだと思う。入っているお金の中で、家計

をやりくりしていれば借金はない。返せるあてのない金は借りるな。

金利が膨らんで、金利を払うために、赤字国債を出さねばやっていけないとい

うのなら、借金は膨らむばかりだ。

ないなら、ないで、考える力と知恵が沸いてくるし、国民はもっと真剣に

考えるようになるに違いない。