ペルー料理

 

中二日の短い旅なのに、3回もレストランに連れて行ってもらって、充実

した時間を過ごせた。

一人でサンフランシスコに行けば、町中を歩き回って、スーパーで食料買っ

て、ホテルでぼそぼそ食べていた所だろう。

 美術館から帰り、夜は、多分家で食事をするのだろうと思っていた。ガール

フレンドの娘さんが、お食事はお父さんと済ませて帰ってくるから。

 食料品も沢山買ったのがあるし、私は夜中に出ていくので、アパートで食事

をするつもりだった。

サラダを作り始めたら、いつでも食べられるから、近くのペルー料理の店に行

くことになった。

ペルー料理は初めてなので、興味がわく。

 海鮮サラダとペルーの豆カレー、それに、牛肉に緑のたれがかかっているス

テーキ。サングリアには、林檎が沢山入っている。

 ヘルシーな感じで美味しい。ガールフレンドの娘さんは、お父さんと、お寿

司を食べて帰って来ていたのでお腹が大きいはずなのに、この店の料理が好き

なようで、結構食べている。

 息子と言い争いになると、10才になる娘さんが、いつも私の見方をしてく

れる。お母さんにそんな物の言い方をしてはいけない、と言ってくれる。

「ミミちゃんは優しいわね。」と言うと

「そう、ミミちゃんは優しいの。お母さんが優しいから、ミミちゃんも優しい

のよ。」という。

「そうね。」と言いながら、私が優しくないから、息子も優しくないのかもと

自分に反映した。

 小さいながら、ミミちゃんは、お父さんとお母さんの所を行き来しながら暮

らしている。お父さんには、ガールフレンドがいて、お母さんにもボーイフレ

ンドがいる。

 ミミちゃんが優しいのは、小さいながら、心の悲しみを理解出来るから。大

人の身勝手さの、被害者だから。