ヴインタートウールコレクション展、兵庫県立美術館

 

    ヴィンタートウールというのは、スイスの地方になる小さな町の美術館の名前で、そこにあるコレクションが、日本に初めて、貸し出された。このように、スイスの、地方都市にある美術館所蔵の作品を鑑賞出来る機会は、またとないことではないかと思う。

 スイスの富豪家が収集してた作品なのだろう。小さな作品がほとんどなのだけれど、その一つ、一つ、秀作が揃っていて、日本に来る作品なら、とそれほど期待していなかったけれど、素晴らしい作品群を見る機会を得て、幸せ。

 ルノワールの小さな静物画「砂糖壺とレモン」 シスレーが晩年住んでいた村の教会を描いた「朝日を浴びる教会」 ユトリロの代表作である、白の時代の作品「ボントワーズのノートルダム教会」 ゴッホの「郵便配達人 ジョセフ、ローラン」を始め、彫刻も加わって、優れた作品が沢山展示されている。

ピカソの「二人の女」 アンリ、ルソーの「赤ん坊のお祝い」 ジャコメッティーの「自画像」」を描いた絵画など、初めて見る作品ばかり。

 私の好きな、モランディーの静物画も2点。モランディーは、メトロポリタン美術館で、特別展をやっていてた、イタリアの画家。シンプル色彩と形に、イタリアの建築的なセンスがあって、心に残る作家だ。

 兵庫県立は神戸を知らない人には、足場が悪い。だから、日曜日なのに、あまり混んでいなくて、鑑賞者にはありがたい。京都や、東京の美術館だったら、人が一杯で、作品を見るのに、大変な所だ。

一二月二六日までの開催なので、混んでいることを覚悟して行ったのに、ゆっくりと鑑賞することが出来た。

美術館の、常設コレクションも、森村泰昌の小宇宙、というコレクション展示が、面白かった。自身を被写体にして、絵画と写真のコラボで、遊び心が一杯。こういうユニークなコレクションが、日本の美術館の所蔵になると、個性と新しさを演出出来て、楽しくなる。

兵庫県立美術館は、移設前の、王子公園にあった頃、学芸員資格を取る為の実習に通ったので、他の美術館よりも、親しみを感じる。関係なのだけど、内側から見てしまう。

美術館に行く前に、 このあたりでランチをすまそうとネットで探していたら、イタリアンとフランス料理の店が。人気の二軒のレストランは、予測通り、予約で満席だった。

もう一軒、友人が探してくれた「同源」という中華レストランが、岩屋の近くにあって、そこに行ってみたら、小さい店だけど、幸い1席があいていた。

 医食同源、をもっとうにしている、料理店で、常連さんが多そう。値段は安くて、料理も独創性があって、とても美味しい。

  ボードにあった、牡蠣とネギ

  キノコの炒め

  蟹玉のあんかけチャーハン

 他の人達は、そろって、マーボ豆腐を注文していたすで頼んだもので、お腹が一杯。

 美術館に来なければ、こういうお店に来ることもなかった。発見が亜るン物楽しい。