ラスベガスに出発

 

 空港に2時間以上前について、悠々かと思っていたら、とんでもない、ワシントン行きの飛行機が、出発遅れで、ワシントンから、ラスベガス行きの飛行機に乗れない。

 ラウンジに行き、飛行機のチケットを出して聞くと、ここでは出来ない、ゲートに行って、サンフランシスコから、ラスベガスに行く便に変えてもらいなさい、と言われた。

 ケネディー空港から、ワシントン、ワシントンから、ラスベガスまで、両方の飛行機で、ビジネスクラスが取れていたのに、変えてもらうことは出来た(UAの都合で乗れないから)けれど、ビジネスは、満席で、エコノミーの、しかも真ん中の席。

 トイレに近いのに、困る。なんとかならないのか、と頑張ったけれど、ウィンドーのチケットに変えて、これなら、換わってもらえるかもしれない、と。

 アイルの女性に換わってもらえないかと聞くと、仲間と一緒にいてだめだ、という。

何度もトイレに立つけど、と断って、座ったものの、我慢するだけ我慢していた。アイルの女性は、飛行機が動き出すと、足が震えて、泣いている。怖くてたまらないのだ。やがて落ち着いた。

 飲みものが来て、隣の女性は、有料のアルコールを買い、ジュースの缶とコップにもソーダを入れてもらって、飲み始め、なかなか終わろうとしない。

 もうだめだ、と、立ち上がり、二人に、あけてもらった。

 帰って来ると、私の上着が。ジュースか、ソーダをこぼしたのに違いない。

隣の女性に、どちらをこぼしたのかと聞いても、全く知らん顔で、自分ではないような顔をしている。

染みになるわ、地図を描いたようになっている。

泣きっ面に蜂だよ。

ワシントンから、サンフランシスコ行きの、乗り継ぎは、充分取っていても、ワシントン行きの出発が、大幅に遅れたら、どうしようもない。

 ラスベガスへの飛行機チケットを買うときに、サンフランシスコ経由だと、値段が高かった。サンフランシスコには、1時間おきぐらいに飛んでいて、昼間になると、高くなる。朝、6時の便は、安いが、ワシントン経由だと、昼からの便が、安かった。安物買いの銭失いとはこういうことか。

 トイレを我慢していて、せっかく治っていた膀胱炎、様子がおかしくなっている。

サンフランシスコまで、向かい風なので、6時間半かかる。隣の女性は、今度は、ビールを買っている。まあ、どんどん飲んで、トイレに立ってくれればよいけれど、

飛行中に、全然行かない外国人は、めずらしくない。

テレビで、宣伝している、ハルンケア、

車の渋滞で、トイレに行けない時、旅行中のバスの中、などなど。夜中のトイレに立つ時間を長くします、とか。

あれを買って飲まなくちゃだめだな、なんて考え中。

ビジネスのつもりだったので、食事が出るから、ラウンジでも、水一杯ですませた。

その前に、第4ターミナルにある、プライオリティーカード保有者のためのラウンジに寄った。ここは、夜明かしするときに、利用させてもらうラウンジで、食事もメニューがあって、軽い物を作ってくれる。シャワールームも使えるし、インターネットもフリー。他のラウンジは、夜9時半くらいまで。ここは、夜中1時まで、朝、4時から開けている。シンガポールには、24時間開いている所もあるけれど、アメリカではないだろう。

 ここに寄って、小さなベーグルに、サーモンを挟んだ、サンドをもらい、半分包んでいたものがあったので、これでも腹の足しになるかと思ったら、誘い水で、よけいにお腹が空いてしまった。

 ビジネスとエコノミーは、天国と地獄?大げさだけど。

飛行機の中でしか使えません、というアルコールドリンク券も置いてきている。

 7ドル、8ドル、カクテルは11ドル、チケットが余って使うことないと思ってたけど、こんな時に役に立つのだ。隣の女性にあげても良かった。鞄の中に、チケットが2枚あるのだけど、これは、飛行場のラウンジでしか使えないもの。

 実際の所、こういうチケットは、使うことがあまりない。よほどのお酒のみでないと。飛行機の待ち時間はいつもそれほどないし、飛行機で、食事と一緒にどうしても飲みたくなるので、飲み過ぎは禁物。

 まずい食事を食べるのに、アルコールがないと、食べられない代物も出てくる。

日本人は、舌が肥えていて、繊細だから、不味くて食べられないようなものは出さないが、アメリカ人は、イギリスから来た人達、不味くて普通だと思っているのではないかしら。食べることよりも、お茶と、甘いお菓子の方が好まれる。それに、アルコールをチャンポン。ウィスキーに、チョコレート。クリームの甘いリキュール、

日本の舌とは随分違う。

 膀胱炎には、クランベリージュースが良いと聞いたので、買ったのだけど、甘い。飲み物に甘いものは、それほどがぶ飲み出来ない。

飛行機の中で、ノンアルコール飲料は無料なので、ジンジャエールとか、ソーダ系の飲料を飲んでいる人が多い。

 アメリカンは、炭酸がお好き。甘いのなんのって、砂糖漬けですからね。

飲まない方が、トイレに立たなくて良いから、と水分は口にいれないようにしている。

サンフランシスコから、乗り換え。ラスベガスの夜景が眼下に