アメリカから、社会保障が見える

   ロシア人形

 今日は、このアパートの住人達が、バカンスから帰って来ます。空気ベッドを片付けて、掃除機をかけ、あたりを片付け。

 ダイソンの掃除機は、噂通り、すごい威力を発揮します。重いので、動かしにくいのが難点ですが、絨毯の中の誇りを吸い上げる力は素晴らしく、本当に綺麗になる感じ。

 細かい粒子まで、すべて吸い上げるので、ダニは完全に取れるでしょうね。

 猫のタマは、寒いので、寝ている私の布団の上に、べったり座ったまま、夜中中座って暖を取っています。猫の体重でも、お腹の上に乗せていると、重量感があって重い。

喉がごろごろいう音が聞こえると、「ご飯くれ、」と合図で、抱き上げると、おとなしくされるままになっている。ご飯をあげると、今度はやたら元気になって、遊んでくれと、挑発する。抱き上げると、爪を出して引っ掻こうとして、すばやく逃げ出す。

 二人っきりでの、毎日、家族がいなくて、寂しいのか、私に良くなついて、身体をすり寄せて来て、なついて来るのですが、住人が帰り、賑やかになれば、態度をすっかりかえて来るでしょう。猫は家に、犬は人にいつくと言います。

 ご飯をくれて、トイレの掃除をしてもらって、遊び相手になってくれれば、誰でも良いのです。

 今日も、昨日と同様、快晴です。

 朝、すごく寒くても、夜には、それほどでもない、気温の変化が激しい。

アメリカは、景気が悪いのに、人々は、のんびりした顔をしています。これ以上悪くならない、とでも達観しているのか、誰かがなんとかしてくれるというのか。

 神を信じているからだ、と思うのです。黒人は、とくに暢気で、肥えるだけ肥えて、身体を不自由そうにゆらゆらさせながら、頭も気持ちもゆとりが随分ありそうです。

  

アメリカの人口を増やしているのは、黒人や、ヒスパニック、ユダヤ人に、イスラム、ではないでしょうか。この辺りでは、子供を何人も連れている人をよくみかけます。乳母に、赤ちゃん、側に子供が2,3人とか。赤ん坊を抱いた、メキシコ人の姉妹。

中国は、一人っ子推進で、増え続ける人口を減らすのに、必死だけれど、アメリカでは、中絶事態、宗教上、認めない人達が多い国だから、これから先も増え続けるでしょうが、仕事についていない人が多いので、この先、ますます、アメリカは、景気が悪くなるのではないか、と心配されます。

オバマ大統領が、国民皆保険を、ヨーロッパのように社会保障を、とアメリカ人に呼びかけても、それを支える、人々は、支えきれないのではないか、とも思うのです。やがて、この政策は、崩壊せざるをえないのでは?

フランスでは、50パーセントの税金が、サラリーから引かれます。社会保障を充実させる為には、莫大な税金の徴収がなければ、なりたちません。スエーデンでは、殆どが税金です。

自由主義を歌っている国では、不可能なのです。税金を出来るだけ、かけないようにするのが、自由主義なのですから。

曖昧な日本は、税金も曖昧、保証も曖昧です。自民党時代、「日本は、中福祉、中負担の国」だと言われてきました。

民主党政権になって、ヨーロッパ型の、スエーデンのような国を目指したい、という声が大きくなったのですが、それには、税金を、あげていかなければなりません。

スエーデンでは、国民は、全ての国民が、働けるだけ働いて、税金を納めているから、出来る保証なのです。しかも人口も少ない。人口が増え続けたら、このシステムは崩れる。失業者が増えてくるから。

 ゆりかごから墓場まで、のイギリスでも、そのシステムが、おかしくなってきています。不景気で、財政が厳しく、厳しい削減を迫られています。

ビッグサイズは品揃え豊富です。

 

日本が、目指して来た、イギリスの議会制、ヨーロッパ型の「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉型社会は、日本の高齢化と、経済の成長がもはや期待できない現状では、 「誰かがなんとかしてくれる」わけがないのだと自覚しなければならないのですが、

 日本人の、曖昧さが、それを許さないのだと、私は思うのです。

 民主党政権になって、日本人の特徴といえる、曖昧さが際だって来ています。それでも、なんとか、続いているのは、日本人の曖昧さ故の結果です。

 私達は、曖昧さを、糧として、ゆっくりと、崩壊してくのでしょうか。気づいた時には、手遅れ、ということになるのでしょうか。