金曜は、MOMA

  

 金曜日は、お決まりの美術館に。MOMAの4時からフリーチケットをもらうために、3時過ぎにアパートを出た。

マンハッタンの中心地53ストリートに、5番街とアメリカ通りに挟まれて、MOMAは、ニューヨークらしいアートを代表する存在だ。

 感謝祭の後でブティックが一斉に、プライスダウンしたので、買い物袋をぶら下げている人達が多いのに、MOMAは、人気で、並ぶ列が、長くなっている。

初めて並ぶ人は、数の多さに、いつまで待たされるのか、と不安になるが、案外早い。15分から、20分くらいで、たいてい入ることが出来る。

 子供連れが多い。MOMAは、子供が、美術に馴染むように、色々企画をしたりするので、感謝祭を挟んで、家族で楽しむ美術館を企画しているのだろう。

 子供達は、ストレートに美術と向かい合い、不思議を親に質もんしている。

アメリカは、ホームを大切にするお国柄、お父さんは子供の教育に熱心だ。

 5階にある、ゴッホの絵の回りは、特に混んでいて、写真を映す人で、まともに見ることができないくらいだけど、すぐに空いて、日本では考えられない。

 庭には、寒いので人が少ない。

巨大な、モネの「睡蓮」の絵画の前で、座ったまま動かない人。アメリカ人は、モネが好き。痛んでいた絵画修復して、見事な部屋になっている。

 日本で、写真撮影を許可したら、まったく絵画を観ることが出来ないだろう。

海外からの名品が来ると、それでなくても、凄い人なのだから。

 神社が、撮影禁止にしている所があるのも、うなずける。心を安らぐ為の庭、時代を超えて、鑑賞してほしいのに、写真を撮るために、となると、本来の趣旨を失う。

 いつも、ゆっくりと見ないので、新しい発見がいつもある。ポラックが、晩年に、マチスの絵画にチャレンジしたのがあって、ポラックの黒を、マチスの色とのコラボで描いている。

 あれ、マチスそっくり、と思ったら、ポラックの晩年のもの。その横には、書に挑んだ作品。

 グッドデザイン商品の中に、私も使ってた、バギーと、タッパウェアが。

オールドキッチンの特別展に、面白いビデオがあった。日本人の女性の作品。

 日本の母親が、息子が全て、という作品で、テレビのビデオを見ながら、一日を過ごすというもの。朝起きて、朝食を作り、ビデオをつける。息子をテレビに向かって、起こす。起き出すと、ビデオの前に、自分の朝食をおき、旦那にも。新聞を読みながら朝食を食べる夫、彼女は、ビデオに写る息子を、うっとりと眺めている。

 夜は、すき焼きを一人で。ビデオに写る息子も、すき焼きを食べている。彼女は、ビデオの息子と一緒に食べているつもりのいなっている。

 おかしくて、笑ってしまった。おもしろい発想。

日本名の作品

日本名のアーティストの作品が、MOMAには、ちょこちょこ見られる。アメリカンと書いている人の方が多い。

MOMAを出て、ホイットニー美術館に。今日はいつもよりも遅く、7時半を過ぎていた。マジソン通りに出て、バスはすぐに来た。

ホイットニーは、待っている人がいなくて、すぐに入ることがで来た。

凄く、凄くラッキーだった。

ここは、ホッパーの作品を沢山所有しているので、有名な美術館だ。けれど、いつもは、5点くらいしか展示していない。

ホッパーの「バーバー」初めて見た。

 今は、「ホッパーとその時代の作家達」展をしていた。何年かに一度のこと。

太陽に向かって

 ホッパーの作品が、沢山出ていて、初めて見る物も。以前に一度、こういう企画を見る事が出来た時に派、出ていなかったもの。写真禁止の美術館、最後に、カメラを向けている人がいて、私も。二枚撮れました。盗み撮り。

アパートに帰ると、10時を過ぎていた。

 ヌボーワインを空けた。