再び丹波へ、箱寿司のお勧め

   

再び、丹波へ。

 秋の丹波に、車で出かけた。先日、電車で友人と行ったばか。先週と打って変わったように、人が少なくなっていた。

 黒豆は、最盛期を迎え、良く太って美味しくなっているので、先週よりも値段が上がっているという。

 車だから、野菜を買い込むことが出来るのだけど、あいにく、冷蔵庫の中は、野菜で満杯になっていた。

 高かった野菜の値が下がり、嬉しくなって、沢山買い込んでいたから。毎日使う、レタスも二つ、トマトが5個、キュウリは6本、サラダ水菜やほうれん草など、など。

 

 

 丹波のお米が、あまりの美味しさに、ついついお代わりをしてしまう。

丹波荘の難点は、お風呂が温泉でないことだけど、温泉がなくたって、料金が安いし、料理人が変わったのだろうか、それとも、秋の食材の御蔭か、何もかも美味しい。特に、普段は食べない、牛肉のすき焼きに使われている、但馬牛のうま味は、最高だ。

民間に変わったのかと思ったら、やはり県営と書いている。我らの税金が投入されているからこそ、こういう風に、美味しい素材を使うことが出来るのだ。館内は改装済みで、部屋は広くゆったりしている。

朝のコーヒーは、セルフなので、コーヒー飲みの私には、嬉しいサービス。挽き立ての香りが漂って、おしゃべりしながら、3杯もお代わり。 家では大きなマグカップになみなみだから、同じくらいかな。

 

朝起きると、雨模様。でも、しとしとという程度で、暑くなく、寒くなく、歩くのに丁度良い。ちらついたり、やんだり。ほとんど傘がいらなかった。

 丹波を散策して、写真を撮っていると、結構時間がかかるもの。ひなびた場所を好んで歩く。良い被写体に出会うから。

先日時間がなくて、案内出来なかった、町家通りに。ここで、アートフェスティバルが開催されている。

 競い合って、力作を出すためか、素敵な作品が多い。

その中で、38年くらい、日本に住んでいる、ピーター、ハーモンという陶芸家の作品に惹かれた。このまま、美術館に収められても、ひけを取らない素晴らしい作品だ、と私は思う。

 商家の町並みにも、ほとんど訪れる人はなく、宅急便で、お米や、黒豆をの荷物を積みあげている店も閑散としている。週末にやってきた客に送る手配だろう。

通りに、10割蕎麦の店があり、少し、奥に行くと、箱寿司の店がある。

仕出しの車が出て行った。外には、寿司の値段がなく、ただ、篠山名物、箱寿司と書いているだけ。私の鼻はきいて、この店は美味しそう。でも、値段がわからない。とにかく覗いて見る。中に入ると、客はいない。がらんとして、薄暗い感じ。

 箱寿司は、1050円。箱寿司は、ご飯が詰まっているので、9つも食べられないだろうと思ったら、食べるほどに、美味しさが増していって、いくらでも食べられそう。

この店の、箱寿司は、生魚に垂れをかけている。ご飯はいわずもがなだけど、その中でも、超高級な寿司米を使っている。鯛に卵をあしらって、山椒の風味や、しその羽を添えたものなど。老舗の味の醍醐味を味あわせてもらった。

 丹波なればこそ、このような寿司に巡りあうことが出来た。

町家通りの店は、観光客の多い、表通りとは違って、黒豆なども安く、品質もよいものを置いている。丹波焼きの美術館、能楽の美術館も通りにひっそりと。

春日神社能楽堂は、祭りが終わって、木戸が巡らされて、閉まっていた。

丹波の秋、味祭りは、この週末が最後を迎える。