丹波篠山の秋祭り

 春日神社能舞台は、明日の御輿出しを待って、お化粧。

丹波は、今秋祭り。丹波と言えば、味覚の里。秋は、黒豆に栗の季節、それに丹波米の新米が出て、山芋も。

 春は、桜、秋は紅葉、冬の雪化粧と、四季折々に楽しめる。おひな祭りの頃、丹波を訪ねた折に、丹波を歩く夫婦に、是非秋においでなさい、と勧められた。

 黒豆の収穫時には、祭りがあり、陶磁器が沢山出て、味覚で毎日が賑わうので、一番楽しい季節です。

 丹波に行きたいという友人がいて、それなら、秋祭りの頃が良いだろうと、早速出かけることになった。

 調べると、16日、17日の土日に、春日神社の御神輿が出て、味覚祭りの店や、陶器祭りなどがあると書いている。

 平日しか休みのない友人、泊まる宿も、平日ならではの格安料金、人も少ないだろう。

 いつもは、車で行くのだけど、電車ならではの良さもある。

今まで知らなかった場所も、歩いてみれば、発見の旅だった。

 まずは、丹波駅から、バスで町中まで直行した。途中に泊まる宿のバス停を通り過ぎた。

松茸が今年は豊作らしいから、食べたいね、と話しながら歩いたけれど、丹波の松茸は、値段が高く、店先にどこもまだ、置いていない。一軒、取ってきたばかりの松茸をにおいだけかがせてもらった。なんとも良いにおい。取ってきたばからだからという。

『今月末になれば、沢山採れるようになって、安くなるよ。」

どこでお昼を食べようか。母と大晦日に泊まってた、宿の前に、昼食を案内がある。や、松茸だ。

松茸ごはんに、松茸の土瓶蒸しがついている。二階のダイニングルームに案内され、ああ、なつかしや。

女将さんが忙しく働いておられる。

母が元気かと尋ねてくださる。

 ダイニングの客も、常連さんが多いよ。女将さんと話しがしたくて来られているようだ。

私達は、松茸はやめて、麦とろ飯とすき焼き、黒豆などのついた、味覚ランチに。

松茸ご飯も入った、特別食は、3000円。味覚は、1890円。

夜も、ご馳走だから、カロリーを抑えて。でも、すき焼きのお肉が沢山あって、これでは、夕食までお腹が空きそうにないわ。

歩き回って、ホテルへのバスに乗った。降りた所で、友人は、今年初めてだと、柿を買い、私は、ノンアルコールのジントニックを買う。彼女も一本。これは、結局飲まないで、冷蔵庫に忘れて出て来たことを、今思い出した。

コンビニから出て、野道を歩くと、柿がたわわに実っていて、渋柿かな、といいながら取ってみると、すごく甘い。畑に一本の柿の木、放置されたまま。

ホテルでの、夕食に出た、茶碗蒸しは、まぎれもなく松茸が入っていた。

ビール一本つきの特別料金だから、全く期待してなかったので、嬉しさ倍増。

写真機を忘れて、撮れなかった。結構種類もあって、追加に梅酎ハイも頼んだ。

丹波の新米が、ものすごく美味しくて、普段はお米をあまり食べないので、感激。

友人は、ご主人と2人で、一月14キロ食べている。毎日、朝、昼、晩、ご飯党。

   お風呂煮に入って、ご飯を食べて、お酒が入って、まだ9時だというのに、友人は、寝てしまった。私は、なんとか、10時半まで起きていた。夜光虫の私としては、超早寝。

 朝風呂、朝食、食後のコーヒー。10時に宿を出て、美味しかった、柿を幾つか、もいで、ビニールに入れた。お土産にも良いね、なんて。 

バスは30分後にしかないので、歩くことに。

 バス道に沿って、歩いていると、土間で、黒まめを叩いて、実を取っている年老いた夫婦がいた。

 前夜、お風呂に入ると、近くの農家から、毎夜、お風呂だけ入りに来るという女性がいて、サウナの中で、話をした。

毎日の風呂が唯一の贅沢なんだそう。黒豆を掃除するのに、喉がはしかくて、サウナに入ると収まるのだ、と話していたことを思い出していた。

「のどかで良いとこですね。」と声をかけると、

「どちらから?」と身体の細いおばああちゃんが。

『私は宝塚から」

『宝塚のほうが良いとこですよ。ここはなんもないです。黒豆ばかり。」

ホテルで、観光施設の割引券がないかと尋ねた。

歴史博物館は、仏教美術の特別展を開催中なので、4館共通の入館料が、通常の6百円ではなく、8百円で発売している。 パンフレットをもらった

歩いていると、標識に、武家屋敷、安間家資料館と言う文字が目についた。

パンフレットに書いてあるように、

城下町篠山の、歴史の散歩道を辿りながら、 まず、武家屋敷の通りを歩き、安間家資料館に入り、そこで4館のチケットを買った。

 武家屋敷通りに、畑で採れた、黒豆を並べて売っている人がいて、味見をどうぞ、と勧められ、美味しかったこと。

 

まだ、これから廻っていくので、買えない。直だから安いよ、600円。

 人がほとんどいないので、ひっそりしている。こんな日が良いね。

次に、コース案内の、青山歴史村へ。城壁の石積みをしている、栗山建設が、個人の家の石塀を積んでいる。テレビで紹介されていたとか。友人はくわしくて、坂本にすごい私邸があるそうだ。現場の人とその話をしばらくして、お堀ばたを歩いて、篠山城跡に出来た、大書院へ。

以前はこんな建物なかった。2003年に出来たというから、随分ここまで、来ていないことになる。

そろそろお腹が空いてきた。歴史美術館の前にある、酒蔵で、有料の聞き酒セット、おつまみ付きを。

昨日、無料の試飲を目的に、丹波社氏、酒造り記念館に行くと、そこでは飲めず、教えてくれた酒蔵のある酒屋さん。

 無料というのは、買ってもらうのが目的で、友人が、買わなくても良いですか、なんて最初に言ったものだから、ビニールコップの底を這うほどの料しか入れてもらえなかった。

 今日は、最初から、有料の590円を注文。酒蔵見学から、出て来た団体さんが、無料の試飲を、どんどん入れてもらって飲んでいる。その代わり、彼らは気が大きくなって、買いたくなる。

 私達は、吟醸大吟醸、純米のお酒で、ほろ酔い。そのお後は、おうどん。

うどんやから出て、友人は袋に入れていた、柿が、潰れていることに気がついた。

私もバッグの中を探ると、やはり潰れて、服について。バッグの中にもべったり。食べる所ではない。捨てるまでの作業で、手もべたべた。

歴史館の仏教美術はほとんど、目に入らず。彼女は、昨日見ていたお菓子屋で、一杯、お餅のお菓子を買い込んで、ものすごく重たくなっている。私は、小さな栗の生菓子を2個買ったら、2個で300円かと間違って、一個300円で、600円だった。

あとは、栗納豆のようなものを買った。甘いもの好きの母に食べてもらう為。

友人と別れて、ホームに直行、母に栗の生菓子を一つ。冷蔵庫にもう一つ入っている。一口サイズの小さな饅頭。私は、ぐっと我慢。二つしかないのだもの。

土曜日、もう一度、丹波に行って、御神輿が見たいなと思っていたら、宅急便は来ない。昼から、造園屋さんが、順番で我が家の木々を手入れしてくれるというので、結局、出られなかった。ひどい庭だけど、最低のことだけはしておかないと。