鳩山グループの動向次第

 

 

 小沢さんが、代表選挙に立候補するか、しないか、その鍵を握っているのは、鳩山グループの動向にかかっている。

鳩山さんの側近、中山さんは、鳩山グループが、小沢さんの出馬を要請しないと告げた。軽井沢では、小沢さん支持に傾いていたが、議員達が、地元の意向に敏感になっているからだ、という。

管総理は、鳩山さんの支持を取りこんで、小沢さんを排除するつもりだ。管さんを指示している、鳩山、野田グループは、小沢さんを容認するはずがない。

(政治と金」のイメージの強い小沢さんを、受け入れれば、世論の支持を失うことになる。

民主党の原点に戻って、鳩山さんと手を組んで、政権を取るために、力を借りてきた、小沢さんを、見限ることで、管政権として、改革をすすめるつもりだ。

小沢さんを取るのか、管さんを取るのかを、仲立ち役を買って出た。鳩山さんが、逆に、見のふり方を迫られる形になっている。

管さんと、鳩山さんとの間には、すでに、約束が交わされているのではないか。内閣改造で、鳩山さんに、外務大臣の椅子を確約することで、管支持を得たのではないだろうか。

鳩山さんとの会見の結果を聞かれて、管総理は、会談の大半は、北方領土の問題解や、難局に、鳩山さんには、これからも力になってもらうことで了承を得たことを強調している。小沢さんの、小の字も出なかった。記者につ込まれて、

「ですから、鳩山元総理に、これからも相談にのってもらうことを了承していただきました。」

明日の朝、鳩山さんは、小沢さんと、会い、おそらく管さんを指示すると告げるだろう。民意を、その理由に付け加えることで、小沢さんに、ここは我慢していただきたい、民主党の為に、議員達の為に、とでも言うだろう。

筋書きは、民主党に、小沢さんを引っ張りこんだ時に、すでに出来ていた。

小沢さんは、今回も言うのだろうか。

「だますよりも、騙される方が、良いと思っています。」

小沢さんが、熟慮の末に、代表選に出る決意をするなら、負ければ、割って出る覚悟が出来た時。同士と脱藩する覚悟の上だろう。

 出ないと決断すれば、機はまだ熟していないから。憂慮しながらも、管政権を国民も民主党議員達も支持しているのだから、自分が出ることはない、と判断した時だろう。

政治生命が、そこで断たれたとしても、小沢さんは、自らに、一点の曇りもない政治家としての生命を貫いていることに、誇りを持っているだろう。