生命 孤高の画家 吉田堅治

生命

  孤高の画家 吉田堅治

というタイトルで、8月9日、夜の10時から、10時49分までの約50分間、

NHKの総合で、放送があります。

朗読は、市村正規

NHKエンタープライズの制作で、

ディレクターは、新田義貴

以にもブログで、紹介させていただいていますが、

昨日、案内のお葉書をいただきましたので、

再び、ご紹介させていただきます。

いよいよ、という感じで、お葉書を手にすると、

震えるような感動があります。

パリで、生と死を見つけ続けた 元特攻隊員の画家がいた

欧米で、魂の画家呼ばれた、知られざる日本人画家の生涯

 もうこの文章を読むと、胸が詰まります。

本当に、吉田堅治さんは、孤高の人でした。

凍てついた寒い、パリのアトリエに入ると、朝から夜まで、立ち続けて、一心不乱に絵画と向き合っておられた。

 電話がなっても、その間は聞こえないので、と。 10時間以上も、何も食べずに、描き続ける。

晩年は、病に伏せっておられる時間が長くなって、その間、ほとんど何も口にされずに、寝ておられた。

「沢山の人が、やってきて、去っていった人も多い。」

 感慨深く、おっしゃった言葉に、吉田さんの深い孤独な心を思った。

 伺う度に、痩せて、食べられなくなった。

 痩せて、骨と皮のようになっていた、小さな肩を揉ませていただいた。

「人に揉んでもらったことは初めてだ。」とおっしゃって。

 お元気なら、拒否されたこと。限界に近い身体の状態だった。

 フェニックスのごとく、最後の年は、孤高に大きな翼を広げて、命と平和の使者として、世界の人々にユネスコでの個展をされた。

 神様は、見ておられたのだ。知っておられたのだ。こんなに早く、吉田さんが、日本の人々に知られる機会が与えられるなんて。吉田さん自身、思っておられなかった。

 吉田さん、見ておられますか。この暑い夏の、 蒼空で。

 今年も、終戦日が近づいています。原爆で、焼け死んだ多くの犠牲者に比べれば、

 

 まるで、水中を泳いでいるような、さわやかな夏です