簡易ベッドの上に座って。
忙しい日が続いて、ブログを更新がストップしていました。
母が、新しい施設に転居しました。家族皆で、手分けして、母を動揺させないように、配慮して、移ってもらい、施設の要望で、私も最初の夜は、宿泊することに。
今まで部屋に置いていたものが、全く新しい場所に移動しているので、母は腑に落ちないようで、
「誰がここに運んだのかしら。」と不思議がっていました。お食事に食堂に行くと、周りの人ががやがやしゃべっているのが、気になって、食事の味がわからないようで、
「まずいわね」と言いながら、嫌そうな顔をして食べています。
最近、また補聴器をつけ出したので、会話が出来るようになっているのですが、雑音も入るので、周りの音や、椅子を引く音などが、喧しく聞こえ、周りのテーブルの人達の表情が気になって、食事の味が、まずく感じられるのです。
食後には、必ず、コーヒーか、紅茶、またはカルピスなど好きなものを出してくれます。 お部屋は快適で、以前よりも大分広くて、トイレと洗面所が、別室にあり、テレビと応接3点セットをおいて、簡易ベッドもおけるくらい十分な広さがあります。
職員の方々は、皆、とても感じが良く、親切で穏やかに、優しく母に接してお世話していただける。
グループホームで、お掃除をしたり、キッチンで洗い物などをしていた母なので、お手伝いをさせてほしいとお願いすると、翌日の朝から、庭のあじさいを切って、テーブルセッティングのお手伝いをさせてくださって、母はエプロンをかけて、一緒に働いていました。
自由気ままに、部屋で食事を取る人もいれば、散歩に出て行く人や、外出する人、全く自由なのですが、一日中、スタッフの側で、座っている人もいたり、スタッフがついてお世話をしている人も。
一日経つと、母は自分の部屋への道を覚え、テレビのかけ方もわかるようになり、部屋に慣れてきました。
イベント食のウナギ寿司
母専用のスタッフは、若い男の子で、以前は認知症専門の施設で働いていた人をつけてくださって、朝の体操、お食事、イベントへの参加に、見回りやお話相手、母を一人っきりにさせないで、部屋で休息も考えながら、これから、母のメインとしてお世話をしていただけるようです。
母が切った紫陽花
私が帰ることには「つまらないわね。行かなくてここにいたら。」と言っていた母が、翌日、ミュージックセラピーが終わる頃を見計らって、行くと 一階のダイニングルームで、皆様と、楽器を持って、楽しそうに歌っていました。
施設長さんと、係のFさんと、部屋で打ち合わせをしていると、母が部屋に入って来て、「あら、来てたの?」明るい生き生きとした表情をして、見違えるよう。
「ここは気楽で良いわ。清潔で、新しくて気持ちが良いわ。」とすっかり、落ち着いた様子。
「あなも来たら。泊まれるのよ。ここに住んでも良いのよ。」
朝から、お手伝いもしていたらしく、お隣の部屋の方と一緒のテーブルでお食事を初めて、お話も出来、和み始めているよう。お隣のお部屋の方と、雰囲気も似ていて、お友達に、丁度良いのでは、と施設長さんが、テーブルセッティングをしてくださっている。
夕食を誘われたが、母がその方と慣れるまで、私は遠慮しておこうと思う。
入居者は、夙川の近辺に住んでいた人達が多く、以前の施設とは雰囲気も、入居者もまったく違うようだけど、母は「皆さん、親切で、根性悪は一人もいないわ。上品なひとばかり」と。
母は、人に気を遣って、優しい人なので、どこに行っても、誰からも好かれる性格なので、人との関係は心配していないけれど、それだけに、母が、自分の家として、リラックス出来るまでに時間がかかるのでは?と心配したけれど、スタッフの方々も、環境も良いので、早く馴染みそうな気もしている。