パリ祭

 

 

吉田さんから頂いた、お手紙の中で

夏、パリに来ますか?

 7月15日   吉田堅治

の後に

 Pasteur の岡からエッフェル塔を舞台にした花火を観て帰ったところです。

 演出が毎年の事ながら上手です。

 来年は観に来て下さい。

7月13日、14日、です

私は、パリに憧れ、パリ祭と聞けば、心が躍るのですが、まだ一度も、7月14日、カトーズ、ジュイエに、パリに居たことがありません。

花火の見えるパスツールの丘が、どこにあるのかしら、知りませんが、パスツールは、結核を発見した、科学者の名で、その名の研究所が、モンパルナスから近い、パスツールにあるのは、吉田さんとバスの中から、観て、説明してもらっていて、一度、この辺りをバスに乗っていたら、エッフェル塔が、真っ正面に見える、公園があて、途中で降りて、写真を写したことがあるのですが、その場所を言っておられたのでしょうか。

気管支ぜんそくで、ヒーヒー言っていたのに、身体が少し、元気になって来た証拠でしょうか。

7月14日、パスツールの丘から、エッフェル塔を舞台にした花火を観たい。

吉田さんは、きっと今年も、パリ祭を祝って、エッフェル塔の背後から打ち上げられる花火の祭典を観られるのでしょう。

奥様と一緒かな?そう、きっとそう。10年間ご一緒に暮らしたパリで、毎年、7月14日には、パスツールの丘から、花火を観ておられたのでしょう。

私は、今年も、パリ祭には、行けないだろう、と思いつつ、じゃ、いつになったら行くの?と自分に問いかけています。

 この手紙を、読み直して、吉田さんが、「夏に来ますか?」と私を待ってくださって、

「来年は観に来てください。」と待ってくださって、私は、行けなかったのではなくて、行かなかった。

 パリ祭は、益々遠くなるような気がする。