吉田堅治さんのNHKでの放映は、8月9日の夜10時です。

 

 昨夜、吉田さんのご家族から電話がありました。吉田堅治の生涯と絵画を紹介する、ドキュメンタリー作品の放映日が決まったので、そのお知らせです。

 8月9日、夜10時から、45分間、放映されます。

 このブログを見てくださっている方々に、お願いします。

どうか、是非、このテレビ放映を、観ていただくことを、この場をお借りしてお願いさせていただきたいと思います。

 吉田さんは、45年間、パリに在住して、絵を描くことで、命の大切さ、平和の美しさを描いて来られました。

 海外では、高い評価を得ているものの、日本では、ほとんど無名に近い画家でした。

 今回、NHKで放映されることで、吉田さんに、会ったことのない日本の人々が、吉田堅治と知り合われることになります。

 昨夜、吉田さんから、送られてきていた、文章を開いて読んでいました。

 吉田さんへの質問に、吉田さんが、答えられた文章の、コピーです。先日、吉田さんの映画が上映され、その中で、インタビューに答えておられる、吉田さんの言葉と同じ文面のものもありました。

 吉田さんを訪ねる度に、幾度となく聞いた言葉があります。吉田さんが、生涯、絵筆を持って、絵画を描くことに、力の限りを尽くされたのか、その原点になる言葉です。

 師範学校に通っていた吉田さんの恩師である、古城戸先生は、平和主義者でした。血気盛んな少年であった、吉田さんは、恩師の止めるのも聞かずに、海軍に志願しました。

 「吉田、行くな。行ってはならない。銃を持つ代わりに、絵を描きなさい。」

 吉田さんの前で、先輩達が、特攻隊として、命を落として死んで行きました。吉田さんも、命はなかったも同然。神様から、助けられた「命」でした。

「 恩師の恩師、古城戸優先生は、「第二次世界大戦中、銃を手にすることを拒否し、妻と2人の子供を残して宣撫班員となり、ベトナム市民の中に入って死亡」と、吉田さんは書かれています。

 吉田さんは、恩師の言葉を胸に、助けられた命を、絵筆を持ち、「命の大切さ」「平和であることほど、この世の中で、美しいものはない」と訴えることをテーマとして、絵画を世に送り出されてきたのです。

 ある、アメリカの裕福な画廊主は、吉田さんの絵画を評して

「なんて美しい絵なのだろう。」と感嘆します。それこそが、吉田さんの「平和」の表現なのでしょう。

 

 終戦を記念して、海軍特攻隊の生き残りの人達を取り上げての取材が、テレビ取材の始まりだったそうですが、吉田さんの、絵画の素晴らしさに魅せられ、人間性に、深く心を揺り動かされた、ディレクターが、「吉田堅治という孤高の画家と仕事」をこれからも、取材し、放映していかれるとのことです。

 「50年先、100年先に、自分の絵を通して、平和を語り合う人達が出てくることを願っている。自分の絵は、きっと未来で評価されると信じている。なぜなら、命の大切さと、平和の願う心は、人間を創造した

神様の心であり、それを理解できるのは、平和を願う人間だから。」