ニューヨークは暑い

 

 ニューヨークは、真夏の暑さ。迎えに来てくれた、息子は、Tシャツ一枚。

 第一声は「ああ、暑いわね。」

 頼まれもしないのに、食料品を一杯買い込んで、荷物はいつも二つ。いつもお寿司を持ってくるので、皆、食べずに待ってくれていた。

 私は、飛行機の中で、シャンパンとワインを飲み過ぎて、胃が荒れている。アテンダントに日本人がいて、ニューヨークに着く直前に、余っているクッキーをナフキンに包んで くれた。

「娘さんか、息子さんいらっしゃいますか?」と。

以前に、日本に帰る飛行機で、降り際に、口が開いているからと、ワインを一本ナフキンにくるんで、くれたことがあった。よく飲んでいたから、好きだと思ったのだろう。

アパートの中は、もっと暑い。上は屋根で、下は、クリーニングの機が一日中まわっている。暑さのサンドイッチだ。

クーラーをいれてもらうと、涼しくなった。お風呂場がまたすごい。猫が入るからと、いつも閉めている。喚起がないので、サウナの代用になる。入ると、汗が流れ出す。

 

 空気ベッドに空気をいれてもらったら、すばらくすると、空気が減ってぶよぶよになってしまった。

 夜中、起きて来た、ガールフレンドに言うと、猫のタマが、引っ掻いて穴を開けた所があるので、そこから漏れているのだろう、と。

 空気の漏れる音が聞こえるので、テープをまた、補強してくれた。眠いのにごめんね。

 いつものように、夜中、寝付かれない。空気をぱんぱんに入れたのに、またへこんできた。とうとう、床にぺしゃんこになって。いつのまにか、寝てしまった。多分2時間ほど。

 翌朝は、朝から行動開始。

 マンハッタンまで行かなくても、近くに、センチュリー21,という、ディスカウントデパートが出来たとか。

職場に行く、彼女の車に便乗して、教えてもらった。

開店の10時には、まだ時間があり、2階の店をぶらついていると、友人から頼まれたロックポートの靴が2足だけあった。重い靴で、しっかりしているけれど、紐付きではないので、いやかな。

サンチュリー21は、マンハッタンのように、品と種類がない。綺麗で空いているけれど。

そこは、63ドライブという所にあって、回りはマンションの高い建物が多い。

 なので、ショッピングの モールやデパートも出来ている。

アメリカンは、買い物が大好きだから、小さな町にも、巨大なショッピング施設が幾つもあり、それで成り立っていくのだから。

道路を掘って、壊したり。ニューヨークの至る所で、工事中だ。

オバマ大統領が、公共事業に巨額の財政投資をするといっていたのが、これだ。

日本でも、3月に、あちらこちらで、道路の補修工事がある。予算を使い切ってしまうために。

 アメリカの景気回復は、今の所、戦争もなさそうなので、道路破壊と再生に力を入れているようだ。一方で、消費、買って、買って、使って、捨てる。

経済も、生き物と同じ、破壊と再生。入れて吐き出す、空気と同じ。

 暑いなあ。ニューヨークは、今経立て直しに燃えている。中国ほどではないけれどね。