のだめカンタービレと矢島美容室

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 のだめカンタービレの後編を、楽しみにして、観に行ったら、平日だけれど、観客は、ほとんどいない。真ん中に、数人のカップルが、パラパラ座っているだけ。

 前編は、友人に誘われて、期待せずに行ったら、楽しい映画で、クラシックについて、くわしく解説つきで、面白く、早く後編が見たいと、待ち遠しかった。

 あの映画は、前編で、ほぼ完結していても、良かったのかも。

 おそらく、待ち望んで、最終章を見た人は、期待はずれで、物足りなかっただろう。

 最終章は、いらなかった。

 映画で、最初にヒットしたもので、第二、第三とシリーズを出すものが多いけれど、

 前作を超えるものは、少ない。期待が膨らんで、がっかりなんてものが多い。

その中で、観客を更にぐんぐん引き上げるものは、名作中の名作となる。

「 ゴッド、ファーザー 」という映画は、その典型的な作品だ。どの一作を見ても充足感があるが、通してみると、また感慨ひとしおの作品だ。

のだめ、にそんな期待は出来ないことは言わずもがなだけれど、ストーリーがつながっているのもだけに、前編に全力を注ぎ込んで、後編は尻つぼみという感じ。

  

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 その点、「矢島美容室」という映画は、観客が、期待もなにもなくて、暇つぶしだったのに、馬鹿馬鹿しくて、気持ちの悪い子供っぽさで、だらだら、続けられそうな映画。

 出演者達が、楽しんでやっている。ネバダの美容室から失踪したお父さんに、モックン(本木)

が出演していて、最後の場面で、飲み屋のテレビに映った、奥さんと娘達を見て、仰天。

 さてさて、これから、どう展開していくのだろうか?面白い予感がする。

 マーガレット(木梨)が、売れっ子のストリッパーだったり、ソフトボールの審判が、仮面を取れば、水谷豊。のりのりで、楽しんでいる、姿を見る、観客も、ふっと嬉しくなる。おこちゃま向きのようで、大人のおこちゃま化を楽しんでいる映画。