成田空港での炊き出し

 

アイスランドの噴火で、成田に足止めになった人達に、炊き出しをしていたと聞いた。

ロンドンでも、パリでも、そんな話は聞かなかった。

飛行機が飛ぶまで、空港で寝泊まりしているのは、外国人ばかり。お金を使わないでやり抜こうとする人達の為に、暖かいご飯を提供しようという日本人のお人良しぶりは、田植え民族ならではの情景だろう。

ロンドンに1週間、足どめをくっている夫婦は、ホテル代は嵩むし、土産物は増えるしで、二倍の旅行費を使っているとぼやいていた。中国の飛行機が安いので、撰んだら、乗り継ぎがひどくて、とんでもない目にあったので、もうこりごりだ、と。

モノプリ

HISの格安旅行を撰んだ人達は、ホテルを追い出されて、1泊3万や4万のホテルに。

持病の薬が切れて、病院の中にある、日本人用の診療所に、毎日観光客が押し寄せた。

誰も、無料で、世話をしてくれるような国ではない。自己責任ですよ。噴火は、自然現象。災難という感覚はほとんどない。

ロンドンもパリも足止めで、ホテルは満杯、値段はつり上げられ、観光と買い物にどんどんお金が使われて、商売繁盛

日本で、国鉄の値段は、定価として決まっている。新幹線の値段が、ピンからキリまでなんて、国民が認めない。ユーロスターの料金は、噴火で、どんどん高くなり、収まりとともに、安くなっていった。

需要と供給によって、自由な値段設定。

それが合理的で理にかなっていると言えば、そうなのだろうけれど、日本の

平等という観点と、西洋のそれとは、まったく180度の違いがある。

オークションは、ほしい人なら、いくらで買うのか?その極限まで値をつり上げ、落とした人の手に落ちる。

日本では、寅さんが映画で職業としている、たたき売り、この商法が、オークションの逆バージョン。

ただ同然だよ、持ってけ。買わなきゃ損だよ。

お人好しであることが、美徳とされる日本

成田空港で寝泊まりする、外人に、炊き出し。

日本的平等主義の象徴で、美徳のように見えるけれど、

自由を認めない、陰湿性も隠している。

成功者を認めない。皆でつぶしてかかる。目立つと叩く。

1人勝ちを許さない。村八部。

田植え民族の平等意識は、個人に対する攻撃と、怖さも

含んでいる。

平等に対する意識の違い。自由と責任に対する違い。