オペラ座で、「ビリー、バッド」を鑑賞

 

パリは、連日、暑い日が続いている。去年は、5月の末に来た時も、結構熱いぐらいだった。

パリの4月は、まだ寒い日も多いのだけど。

火曜日に、バスティーユオペラ座で、オペラの上演があるので、5ユーロのチケットを買いに行った。細川護煕の個展を見てからの3連続。

順番待ちの紙をもらうと、34番だった。5ユーロの席は62席。一人数枚買う人もいるので、買えないかもしれない。私の後に男の人と、ロシアあたりから来た親子が並んだ。初めてのようだった。

チケットを売りに、女性が親子の所にやってきた。30ユーロで。待っていても買えませんよ、と。

チケットは20ユーロの席で、買いたい人に、高値で売りつける。

娘さんは、いらないと断った。チケット売り場が開いて、私の後ろにいる人達も、みな買えたようだった。

開場の時間はまだ20分あるので、その間に、水とパンを買いに行った。場内で水を買うと4ユーロする。

オペラを鑑賞に来る人達は、そんなことに全く気にかけていない。ワインや、シャンパンを飲む人達だ。開場時間が来て、真っ先に3番扉を目指してかけあがると、

プログラムを売っている人に「ゆっくりと、ゆっくりと」と言われてしまった。

立ち席に、他の人達はなかなか来なかった。去年とは大違い。

始まる前に、さっきの親子はすでに、補助席に座っている。ほとんどの人達は、立ち席に入らずに、開いた席をうかがって、中に立っていた。

前の方に、まとまって空いている所がある。始まりの直前、立っていた人達が、さっと入っていった。

私も、端の空いた席に。親子の姿は見えない。もっと前の方に行ったようだ。

通常140ユーロで買った人の中に入って、5ユーロが座る。日本では考えられないこと。差別意識のないフランスならでは?

それにしても、初めてだという、ロシア?の親子の大胆なこと。全く動じない人達。

さて、オペラは「ビリー、バッド」という多分新作?で、幕開けが24日で、二回目。書評は良くないのかも。入りの悪さで。

出演者は、男ばかり。フランスとの戦争中の戦艦でのお話。なじみのない歌ばかりなので、ブラボーは、途中一回もなかった。

それでも、見ていると、内容があって、悲劇的ではあるが、それが本当に解放された自由を象徴していて、終わってからは、拍手とブラボーが飛びかった。

英語でのオペラで、字幕がつくので、声だと何を言っているのかわからない

ので、その方が内容がわかって理解できる。

終わって、1番線の地下鉄は閉鎖だったので、プラスイタリー回りでアパートに。

いつも、寝る前に食べるので、やせるどころではない。

朝から、膝が痛くて、股関節も痛み出して来ている。

オペラを見たし、ムンクも細川さんの展覧会も見る事が出来た。