ビート、タメシ、キタノの展覧会

 

 ビート、タケシと、キタノ、タケシ、同人物だけど、今や、キタノ、タケシの方が世界的に名が知れている。

 ポンピドー、センターで、と日本で聞いていたので、行ったら、ラスパイユだと言われた。地下鉄の駅。

フォンダシオン、カルチエ、だという。地下鉄駅を探たら見当たらないので、地図を差し出すと、

そこを曲がって、地下鉄の駅に行けと、不親切。自分で調べたら、4番線。吉田さんのお墓の近く。知っている名前なのに、こういうとき、わからなくなる。言われた、

その地下鉄は、11番線なので、元来た、シャトレに戻った。4番で、ラスパイユと降りると、昨日降りた、駅のすぐ近く。でも、建物は?となるとどちらに行けば良いのかわからない。向かいのカフェで聞いたら、まっすぐ行けば、向かいだと。

道を悪く人にも、もう一度聞いた。駅からすぐだった。

外のカフェに、日本のお菓子やラムネなど。

 無料かな?とんでもない。7ユーロ50。立派なものです。撮影禁止。

美術館は、楽しむ所、様々な工夫とエンターテイメント抜群で、皆、笑っている。

笑いを誘うのが、タケシのタケチャンたる由縁。

でも、でも、天才、タケシさん。凄いなあ。

絵画は、上手とか、そういうのではない。色が綺麗で、見えている世界が、それほんとうのそんなの?疑って。想像力で見えているのが、本当の世界。

タケシは、成熟した子供だ、と言われるけれど、そういう所が、至るところに現れている。

 だから、大人も笑い、子供も笑い、美術館の中は、おもしろい世界。

 とんでもない発想が働く所が天才。

 タケシが、今は死んでいるはずの、オートバイ事故を体験する以前の、ビート、タケシは、怖さ知らずの、パンフォーマンスを、やらせていた。それらも100面相のタケシの写真と共に、ビデオ上映されている。今なら、笑えるけど、以前は、ひどすぎて、私はタケシを好きではなかった。

 事故後の、タケシは、とても好き。怖さを知った人の方がずっと魅力がある。

 命知らずの暴れ者が、神様に撰ばれた存在になったと自覚出来るような、大きな体験をすることは、神の啓示を受けた人と同じなのでは?と思う。

  この展覧会で、ビート、タケシと、キタノ、タケシ、同じ人物ではあるが、そうではない。おもしろい展覧会だ。

 3月11日から始まって、9月12日まで、半年も続く。2階の売り場で、日本のビデオや本など、熱心に見て、買って行く人。グッズがいろいろ。展覧会の分厚い本がほしかったけど、重いので買わなかった。

 パンフレットと、小さなものだけ。買ったら良かった。48ユーロで、素晴らしい絵画本。