笑う門には、福来る

 トラフグ、一匹潰しで、沢山のふぐ

明けまして、おめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

師走というけれど、去年の暮は、本当に忙しかった。おかげで、全く手つかずだった、掃除を31日になってやっと始めたくらい。

昼は、母に会いに行き、コナミに行くと、一日が過ぎてしまう。去年の暮は、夜も出かける機会が多く、ぎりぎりになってから、

母をパーマに連れて行き、その翌日に母を乗せて、お墓まいりに。敷き毛布と、肌布団のカバーを、31日に変えたかったけれど、

施設で、貸布団とベッドシーツのカバーを変えたと言われて、30日に新しいのに変えた。洗濯物を持ちかえり、夜、梅田に出かけた。

てっさも多いので感激(吉在門)

31日、朝から掃除と山のような洗濯をしながら、暮れに美術館のチケットを贈ってくれた友人と、母を見舞ってくれた従妹に何か送りたいと思いながら、最後の最後、31日になって、今日送っておかなければ、とカレンダーなど、アメリカでか買って来ていたものなどを、郵便局ならあているだろうと、荷造りしたら、近くの郵便局は閉まっている。本局まで持っていく前に、母の新しい下着と、手袋、お正月のお花を買って、グループホームに持って行った。

 母の部屋に入ろうとすると、戸を閉めて、何かひっかかっているのか、開かない。耳が聞こえないので、大きな声で、何度も呼んだが、返事無し。扉をがんがん叩いて、もう一度大声で呼ぶと、やっと聞こえたようだった。なんかあると、これではあぶないのではないかと心配になる。

 職員達は、いつものようで、母が出て来るまで、ほってあるようだ。

お三時のおやつの準備中で、お皿に、バナナの小さく切ったのが、5切れくらいづつ、小皿に乗せてある。おやつはこれですか?と聞くと、

これで、あとは、私がクリスマスに持って行った、クッキーの残りを出すと言われた。

お正月用に、と持って行ったケーキを出して、

「じゃ、これを出してください。」と頼んだ。痛みかけのバナナを、一人半分づつないくらい。弟家族がお墓参りに帰りに、母に会いに来てくれた時に、お嫁さんが、[バナナ20本持って行きました。]と言っていた、バナナのようだ。

 母は、部屋にコップをしまいこんでいる。お茶の準備で、コップを取りに来られた。お三時の準備が整って、私は帰ろうとすると、母が嫌いだと言っている老人が、母のコップを手に持っている。

「あの人、いつもなの。いやな人」と母はそれを見て。

母は、だからコップを部屋にしまっている。理由なく、そうしているのではなかった。職員もわかっているのだろうけれど、他の人達は、自分と他人との区別、場所の把握、言葉のコミュニケーションが、出来ない。母には、そういうことは全くない。トイレも全く自立で、問題ない。新しい記憶も、関心があると、あるていど出来ている。

 他の人達と、母の場合とは、全く違っている。いずれ、そうなるという可能性もなさそうだ、と私は思う。ものすごく慎重で、人の心配ばかりしている。話も出来るし、しっかりしている、アルツハイマーではないでしょう、と、かかりつけの医者も言うようになった。記憶を留めておけないのは、頭の怪我によるもののよう。

ベルギービールの店

師走、ああ、忙しい。母には可哀想だけど、話を聞いてあげる時間も取れずに、郵便局に。帰りに一人用のおせちを買って、今年最後のコナミに。

急に寒くなった。夜、梅田で、開いている店はほとんどない。その中で、赤ちょうちんがともっている店が。

初めてやってくる、お客を、常連さん以上に、親しく迎えてくれる、けったいでおもろい飲み屋さん。大川栄作(に似たひと)が、中井君(にそっくりさん)が。ぼっちゃりした、画家の女性(店主におせちを持ってきて、10分が長居)が、亭主が待っているからと、帰りに、気持ちよさそうに、シャンソンを2曲ご披露。店のおかみさんも、現代詩から、シャンソンに入ったとか。

一緒にいる友人の、あんなに楽しそうな、のりにのった様子は、最近見たことがなかっただけに、素晴らしい年越しの夜。一期一会。

 友人は、文学青年から、占い師、詩人まで、様変わりさせられて。私は、元女優にちがいない。誰々にそっくりだと。お酒飲みすぎて、全く見えてないようだ。

芸術劇場の近くにある、35年来の飲み屋とかで、友人が大好きな、沢田研二が3晩続けて来てくれたそう。芸人さん、役者さんも、やってくるので、感でわかると自慢。

おかみさんは、すっかり出来あがってしまっていて、客も店主も、笑うセールスマンの世界や。笑い納め。

 

元旦のおせち

笑う門には福来る。

今年は、福来るかな。期待しとこ。

今年の初めから、お腹抱えて笑えることがあります。

実は、母のパーマです。以前にあてた時、ほとんどあたってなかったので、

(今度は少し、くりくりっとカールすくくらいにお願いします)ちゅうたら、火星博士みたいになってしまった。

とんねるずの、番組で、関根勉が、白髪の鬘かぶっているでしょ。あんな風で、見ると吹き出してしまう。

笑う門には福来る。そんなわけで、思い出して、今笑っているところです。