民主主義政治の実現に

 

今朝の「朝ずば」で、小沢さんの、会見での、一句違わず、文章にして、矛盾を指摘していた。あるコメンテーターは、この会見での小沢さんの発言を胸が悪くなる、とまで言っている。

 私は、むしろ、安部元総理を始め、右翼的な議員達の、天皇を特別なものとして利用する軍国主義的な発言の方が、胸が悪くなる、額に、日の丸を鉢巻きにして、息巻いているようにしかみえない。

 30日前ルールというのは、慣習であって、法律で定められたものではない。天皇の体調を配慮して、2004年以降は、そのルールが破られたことはなかった、ということで、天皇の体調が許せば、30日前にこだわる必要はないのではないか。

 民主党が政権を担って、やっと、民主主義に基づいた、政治が実行されようとしている。慣習は、自民党時代に出来た慣習であって、天皇崇拝、天皇は人間ではない、という錯覚までも抱いているような発言さえ、擁護されてきたのではないだろうか。天皇をタブー視するという。

 国民の象徴である、天皇は、国民の代表として、国家、国民の幸せと、平和の為に、政府の助言と要望に従って、力を尽くされる事が、民主主義の基本理念である。

 日本と中国、韓国との関係は、昔は、古い友人関係であり、中国や韓国との文化、宗教、人の交流は歴史(人と人との関係)として長く続いて来た。

それが崩れたのは、日本の軍国主義の台頭と、植民地支配、侵略戦争だ。

 

小沢さんが続けてきた、今までの、草の根活動として中国訪問は、民主主義の元に行われて来たもので、今回、600人という大人数になったのは、自分の権威を見せつけるためではなく、中国との友好関係が開花したことを示している。韓国での講演での謝罪、永住権を持った外国人に対する選挙権を約束したのは、日本の植民地支配に苦しみながら、日本で生活してきた韓国人は、日本人と同等に、民主権を持つことが当然のことであると考えているからだ。

 中国、韓国が、同じルーツを持つ、同胞として、平和の実現の為に、協調していけるなら、アジアのおける緊張関係はなくなり、北朝鮮問題にしても、中国と、韓国が、北朝鮮を抑止してくれるから、今までのアメリカ頼みの、アメリカによる軍備は、それほど必要ではなくなる。

小沢さんが、[海軍の第七軍隊くらいで良いのではないか]と以前に発言して、自民党から、日本が危険にさらされるとの批判が出ていたが、現実には、アメリカ軍の軍備縮小と、撤退が、視野に入って来ているのではないだろうか。

 アメリカも、日本も、軍備にかける、予算を削って、国民の生活の為に、まわすべきで、それこそが、民主主義の政策である。普天間の移設問題で、アメリカが怒っている、年内に決着をつけなければならない、という声が上がっているが、軍備の縮小と、撤退を、日本は、勇気を持って提案してはどうだろうか。

日本が真の[中立国家]として、アメリカ偏重主義を正し、真の民主主義政治を行える、下地は整いつつあるように思われる。