雨の日は、掃除と買い物

 

雨が降っている。いやだな。雨の日は、足が重い。午前中は、アパートで、掃除をして過ごした。

ハーレムに行ってみたいと思っていたけれど、中止。3人が帰って来たので、夕食の準備をしてあげなくちゃ。

 美味しいと、喜ぶ顔が、見たさに、食材探し

感謝祭の日の夜、歩いて、トレーダー、ジョーまで行ったと話すと、「え、そんなに遠くまで、歩いて?」と息子が目を丸くした。

 なんでやねん、歩いて買い物に行ってはるわ、散歩するのに丁度良い、と聞いて、歩く気になったんやで。

真っ暗な中、枯れ葉に埋まった道が、どういう状態なのかわからなくて、こわごわ足を進めながら歩いたわ。行けども行けども、お目当てのスーパーマーケットはあらへん。

 途中にある、レストランから、じゅーじゅー肉の焼けた香ばしい匂いが、立ちこめて来る。お昼抜きやさかい、寒さと飢え(大げさ)で、やっとたどり着いたら、閉まってた。外に、タバコをふかしている男の人がいた。映画「ニューシネマ、パラダイス」に出てくる、映画の技師を思い浮かべた。ペペが戦争から帰って、シネマ座に行くと、夏の暑い日、ランニング姿でタバコをふかしてた、暇で退屈しきった男。季節は違うけどね。

今日は、当然のことながら、バス待ち。トレーダー、ジョーに入ると、美味しそうなものばかり。

 アパートで、浴室をブリーチしている間に、ポテトサラダを作ったので、マヨネーズを選んで、スペアーリブを作るつもりで、肉を探したら、そういうのがない。生ハム、チーズなどを買い、母の施設へのみやげに、メレンゲ菓子を買い、有機バナナ、など、余計なものばかり買って、重くなってしまった。

 勘定場で、「紙が良いか、プラスティックが良いか?」と聞かれて、このスーパーの紙袋がかっこいいので、反射的に、『紙」と言っていた。

 バス停で傘をさして、思い紙バッグをかかえて、待っていたら、水たまりを,生きよい良く駆け抜けた車に、上着をバサンと泥水?をかけられ、待てど、暮らせど、バスは来ず。紙バッグも、破れるのが心配になる。しまった、プラスティックにすべきだった。 やっと来たバスに、袋を抱えるようにして乗った。バスは満員、来ないので、待つ人が多かったのだろう。

 最寄りの駅に降り、アパートまで帰ると、紙バッグの底が破れている。かっこいいバッグでも、捨てるしかない。で部屋まで保っただけでもラッキー。

 荷物を置くと、再び、バス停に。ルーズベルト駅にある、韓国スーパーに行けば、焼き肉の種類が豊富だから。ストーンクラブのディップがあるので、えびのカクテルも。

バスが来たと思ったら、「アウト、オブ、サービス」やっと待って、やってきた、と思ったら、また、『アウトオブサービス」次も同じ。それからも辛抱強く待つこと10分、ええい、やめた。アパートに引き返す。トイレに行って、今度は歩いて、駅まで行き、地下鉄に乗った。ルーズベルト駅から、ラガーディア空港に、市バスが出ている。バス停の側に、中華の巨大スーパーがあるのに、息子お気に入りの韓国スーパーに行くと、客は誰もいない。中華の方は、客が多かった。中華のスーパーに戻り、えび、サーモン、ほたて貝、スペアーリブ、ネギなどの野菜を買い込んだ。

生け簀に魚が泳いで、魚売り場の店員は、調理に大わらわ。店先には、日本人らしい人がお寿司を握って売っている。

 アパートに帰ると、7時を少し回った所だった。息子は、駅近くにあるバーで、飲んで帰る戸電話があったらしい。ご飯だけ炊いておいて、と。

 私が、マンハッタンに出て、帰ってないのではないか、と思い、えびを買って帰ってきた。

 私は帰るや、大忙しで、えびを湯がき、サラダを作り、ホタテ貝をソテーして、食卓には、今夜も豪華な食事が並んだ。明日は、イタリアンレストランに、誘ってくれたが、スペアーリブとサーモンを買ってきてしまったので、明日もおさんどんになる。

息子は、会社帰りに、ビールを飲んで帰る。息抜きが必要なのだという。一人になる時間が。わかるような気もする。一人で、ほっとなれる、自分だけの時間が。