フリックコレクション

 

www. http://frick.org/ ホームぺージ

 午前中に帰って来ると、息子は言っていたけれど、私は待たないで、フリックコレクションを観に行く。

 日曜日の11時から午後1時までに入館すると、ドネーション(寄付金)で入れるから。 鉄で巨大な財を築いた、ヘンリー、クレイ、フリック(1849-1919)が、館を美術館として、コレクションを公開している。

 館は、トーマス、ヘイスティングの設計で、1913年から14年にかけて造られた。1931年、フリック夫人が亡くなって以後、ジョン、ラッセル、ポープによって、美術館用に、贈改築された。元もと、コレクションを展示することを目的に作られている。

フリックは、自分の死後、コレクションを貸し出す事を遺言として、禁じたために、死後は、一度も貸し出されることがない。

 優雅な中庭を中心にして、周りに部屋がある。美術展示を目的に、ローマの浴場くらいの広さを持った、ドロウイングに、ターナーの大きな作品3点、フランツ、ハイツの肖像画3点、グレコ、コロー、など、フリックが、特に好んだ、作家の大きな作品と、家具、調度が飾られている。ここは、応接室として使われ、その奥に、書斎がある。書斎には、宗教画が展示されている。

 まず、入って、廊下に、フェルメールの「手紙」という作品がある。フェルメールの作品が、この館に3点もある。ちなみに、世界中に、フェルメール作品は、35点くらいしかない。

 

 ホリベイスタインの「トーマス、モア」と「アダム、スミス」の2作品が、グレコの作品を挟んで、並んでいる。

 フリックは、対になる作品を、いくつかコレクションに加えている。因果関係、人間関係などの追求を絵で求めたという。

 ルノワールの作品も、私達が良く知っている秀作が。

館なので、実際に使われていた、、家具、調度、食器、書、絵画が自然に調和していて、実に素晴らしい美術館。夫妻の生活が忍ばれる。

 ゴヤのさ作品も何点かあるが、中でも、3人の鍛冶職人が、鉄を板金している絵画は、 鉄工労働者の苦労に、心をくだいた、フリックの目には、格別だった。

 全体的にみて、フリックが愛した作品は、すべて、光をこだわった作家のものが多い。フェルメール、フランス、ハイツ、ターナーゴヤ、グレコ、など、彼らが、描いたのは、光だった。

 

 残念ながら、全館、撮影禁止なので、これらの作品に会おうとしたら、ニューヨークの70ストリートと5ストリートに交差する、フリックコレクションを観に行くか、美術館のホームページで。 

 この界隈は、年代を思わせる高級アパートが目を引く。マジソン街のブティックのショーウィンドー

アパートに、4時に帰ります、と買い置きしていた。戻ると、3人は、疲れてお昼寝中。お昼は、ご飯を炊いて食べたとか。

 私は、ニューヨークに来ると、昼抜きで走り回っているので、腹ぺこ。

フロリダから、ストーンクラブを買って来てくれた。重いのに、ご苦労様。

 アパートの界隈には、何もないと思ってたけど、とびきり美味しい、ベーグルの店も、ピザハウスもあるので、ワインを買いにいくついでに、息子が、教えてくれた。帰り道、彼が会社帰りに、立ち寄るという店で、生ビールを1杯ごちそうになる。生のべルギービール、ステラは、空きっ腹の、五臓六腑に染みこむ。ニューヨークに来て、今回初めてのビール。美味しい。

 一杯いくらだと聞いたら、7ドル。チップ入れて、9ドル。高いね。

 ワインの大ボトルを買い、ロシアの食料品店で、いくらと、サーモン、ハムを買った。 今夜は、ストーンクラブ、と散らし寿司、豪華な食卓。

ストーンクラブは、殻がものすごく堅い。レストランで、木のトンカチで叩いて食べるのだそう。息子が古今奮闘して、食べやすいように割ってくれた。男の人がいないと、だめだな、と思う瞬間。

 もう、もう、ものすごく美味しかった。フロリダの高級レストランで、持ち帰り用のを買ってきてくれた。ストーンクラブは、レストランで食べなかったらしい。とても高いのでしょうね。店の駐車場に、ずらりと高級車が並んでいるとか。

私が作ったサラダも、お寿司も、美味しかった。

彼らが居ない間に、少しスマートになった、猫のタマも、再び、餌のやりすぎで、太りそうだ。

せっかく、身体が軽く、敏捷になって、構われずに、賢くなってたのだけど。