あしべ温泉「二王館」

 

高速道路の原則無料化にならなくても、土日料金千円というので、車で出かける人は多くなっている。阪神間は、その対象にならないので、以前は、琵琶湖や、和歌山に足を向けたが、最近では、西宮北を入り口に、高速道路を使うことが多くなった。以前は、城崎や、網野に、であったが、若狭の小浜西まで、開通している。車の数が少なく、渋滞にあわないのも魅力、それに新鮮な魚が食べられる、というので、小浜に行くことが多くなった。

 夕方から出るので、2時間以内に着く場所で、温泉有り、評判良し、料理が美味しい旅館がないかと探したら、綾部から、地道を30分走った山の中に、行ってみたい旅館が見つかった。

二王公園の中にある、天然温泉付きの、あしべ温泉、「二王館」という宿。

http://web.travel.rakuten.co.jp/portal/my/jyouhou_page.main?f_no=49335

 バス、トイレ付で、お部屋から眼下に、山里の景色が広がる。温泉が良い。とろんとして、黄色みを帯びたつるつるの温泉、綾部で生息する、薬草を入れた、薬草湯、水蒸気一杯のミスとサウナ、療養に訪れる客も多い。

 食事も美味しい。聞けば、京都の料亭で修業した、料理長の手によるものだとか。お酒の値段は、良心的で安い。焼酎好きの友人が喜びそう。

釜めしは絶品

オンザロックを頼めば、なみなみと注いで持ってくる。量が丁度良い。隣のテーブルにいた若いカップルは、鉄板焼きを食べていたが、スタンダードで、私は十分。

 日帰り客は、レストランで、800円くらいから、定食が用意されている。宿泊費は、2食込みで、9300円(入湯税込)だから、公的な施設と変わらない。

驚いた事に、結構なおばあさんが、杖のいる、高齢者夫婦を車に乗せ、自ら運転してやってきていた。親なのだろうか?それにしたら、年齢差がそれほどなさそう。お風呂の中で、車の運転について、二人の老婆が話をしていた。

「もう、運転するのが、大変になってきたわ。」

「上手に運転できるから、しっかりしていて頼りになります。」

其の時には、顔を見なかったので、それほどの年寄りであるとは、わからなかったのだが、翌朝、テーブルに、若い方の年寄りばあさんが、腰の曲がった杖を頼りのばあさんを座らせた。そこに、乳母車を改良したような、手押し車を頼りに、仙人風の老人がやってきた。

 チェックアウトをすませて、二人を乗せ、老婦人が運転席に。療養に通っているのだろう。ホテルの人達と馴染みのようだった。

 

 この近くには、国宝がある。散歩がてらだと、往復で1時間。車ではあっという間。一見の価値あり。

 

 車を止めて、階段ばかりだが、足幅が低くつくっているので、歩きやすい。初め、え、歩けるかなと懸念されたが。

 

鎌倉時代の作。2重門