民主党政権への期待

 

秋晴れが続いている。我が家の向かいの家で、塗装工事が始まった。私の家を塗装してくれたアローペイントの職人さん達だ。大きな家だから、工期は長くかかりそう。

家を塗り替えるなら、全く違った色にするのも良いなあとも思う。私の家は、以前と変わらないように頼んだけれど、坂道を駅に歩きながら、塗装が気になって見ていると、やわらかなバイオレットや、落ち着いた、ヨーロッパ調の抑えた黄褐色も素敵だなと思う。

 違った外観に衣替えするのも楽しいだろう。新しい家を建てたという気になるかも。どんな風に変わるか心配で、慣れた方が無難だと思ったけれど、冒険して飛躍する勇気があれば、生まれ変わって、リフレッシュな気持ちで生活出来るような気がする。

 それは、どんなことにも言えるだろう。うんざりするほど長く続いた、自民党政権から、民主党政権交代して、私は、やはりわくわくしている。車のない、長妻さんが、官邸に呼ばれたときに、歩いてやってきたのを見て、この人なら、国民は納得するだろうと思った。深夜に及んだ、大臣の就任挨拶を眠気を押さえて熱心に聞いた。閣僚は皆「やってやるぞ。」という気概に燃えている。

 鳩山総理のソフト外交と、実直で控え目だが、ストレートな岡田外相が、アメリカと対等な関係を築きつつ、アジアの国々との共同体を構築していけることに期待をかけている。今までのように、金魚のふんみたいな関係、アメリカのご機嫌取りと腫れものにさわるような、従属した外交を「友愛」色に塗り替えてほしい。

 国土交通大臣に就任した、前原さんは、中学時代、父親が自殺している。真面目で、優しく、曲がったことは大嫌いな性格、奨学金をもらいなが、大学まで出た苦労人だから、忍耐力と決断力、実行力は十分に養われている。閣僚の中で、今、一番やっかいな問題が山積している。八っぱダム工事の中止に加え、日本航空の問題がのしかかってきている。改革の要にある問題ばかり。どう突破してくのだろうか。

 子育て支援の問題で、富めるものにも、一律に2万6千円を支給することに、反対だという意見が出てきている。子供がほしくても産めない人は、高額の負担がかかる不妊治療に、健康保険の適用をしてほしいと訴える。保育所の充実の方が大切。学校給食をただにしてほしい、等、国民の要求は、言いだせばきりがない。

民主党の議員は、皆、精一杯頑張っているが、壁は厚く、膨大な広さと奥行きがある。一つ一つ、丁寧に、根気良く、仕事を続けるしかない。官僚の壁は、崩せなくても、官僚の壁を、燃える政治家色に塗り替えることが出来れば、上出来。壁は厚く、一気に破壊することは出来ないのだから。