政権交代は、3本の矢で強固なものに

 

http://www.ozawa-ichiro.jp/official_trip/index.htm

 日本の政治を変える機会は何度かあった。小沢さんが自民党を離脱して、「自立と共生」を目指し、細川内閣を成立させ、消費税に変わる、国民福祉税を構想した。

寝耳に水だと、反対した新党さきがけの、武村さんは、先日、小沢さんについて、政界から事実上引退して、隠居の境地になったらどうか、と言っていたが、あの時点で、

国民福祉税の導入に、賛成し、他の会派を纏めていたら、はるかに、早く、二大政党が実現していたのではないだろうか。細川政権は8カ月で崩壊し、自民党社会党の村山さんを総理に祭り上げて、

自社連合政権で自民党が返り咲きを果たして以来、政権交代は実現出来なかった。当時剛腕で我儘だった小沢さんから、「下駄の雪」扱いされた社会党は、村山さんが、自民党に祭り上げられ、社会党の原理原則を曲げたことで、議席をなくして、今や7議席しかない。小沢さんは、自民党を離脱して、5年後に、自由党は、自民党と、連立するが、公民党が入って、小沢さんの求心力が薄れ、自民党との連立を離脱する。その際に、自由党は割れて、自民との連立に残った22人は保守党を結成する。さきがけから、管さんと民主党を結成していた鳩山由紀夫は「小沢さんは政治家として終焉を迎えようとしている。」と発言しているのは、この頃。しかし、その後の選挙で、保守党は、議席をなくし、7議席になり、その後、自民党に合流。

2003年9月、自由党民主党と合併して、小沢さんは、代表代行に就任、2006年、4月に民主党選で、代表に選出される。

「変わらずに生き残る為には、変わらなければなりません。」ヴィスコンティ―の映画[山猫]で没落した貴族の言葉を引用し、「まず、私自身がかわらなければなりません。」と述べている。

鳩山内閣は、今、77パーセントの支持を得ている。これは、かつて、細川政権誕生時と匹敵する支持率で、鳩山由紀夫を、細川護煕に準えて、心配するコメントがあるが、問題にならない。

 この長い、野党時代を体験して、小沢さんと鳩山さんは、政治家としても人間的にも、大きく成長している。小沢代表の元で、鳩山由紀夫管直人とのトロイカ体制(権限分離)を作った。

1本の矢は折れるが、3本纏めれば折れない。3人,3様に、育ちも、性格も、理念も違っている。その3人が、官僚政治を打破して、政治家主導の政治を目指し、小沢さんの[自立と共生]は、鳩山由紀夫

[友愛]政治と、共に共生している。

小沢さんは、長老でも、ご意見番でもない。折れない矢のかなめにいる人だ。すごい政治家だと思う。表舞台から遠ざかって、かつては、という人達が、小沢さんについて、あれこれ言っているが、

実践主義、現場主義の小沢さんから見れば、(絵に描いた餅)を食べているとしか見えないだろう。

それにしても、小沢さんが幹事長であることに、賛成者と反対者は半々だ。