生活が第一を実践している頼もしい若さ

  

連日、好天に恵まれて、塗装は順調に進んでいる。軽自動車の中に、乳母車があるので、赤ちゃんがいるのかなと思っていた。月曜日は、一人だけだった。アローペイントの代表は染谷さんという若い人で、ホームページにスタッフを紹介している。我が家を主になって、塗装してくれている人も若いなあと思っているが、塗装歴13年で、彼のお父さんは、先代から働いているベテランだと書いていた。

 3時のおやつを運んで、一人だけなので、なんとなく話かけると、へーと驚く話が飛び出した。

彼には、高校生の娘さんがいる。奥さんの連れ子で、6歳上の年上女房。

年上の奥さんが良いのよ、というと、間を置かずに、のろけを聞かされた。二人はとても仲が良く、何処に行くのも一緒、仕事と、会社での懇談会以外、離れたことはないのだそう。

奥さんには3人の子供がいて、最近生まれた二人の子供を入れて、4人の子持ちのパパだ。

 最近、適職をつける若者が増えて来たわね、というと、「大学を出ても就職できないから。勉強して、良い大学に入っても、先が見えないから、中学を出て、手に職をつける方が良いと考えた。」そうだ。一生懸命働けば、奥さんがにあとは任せておけば、全てやってくれる。

民主党マニフェストが実現すれば、毎月沢山お金が入るわね。」というと、

「あてに出来ない。実現出来ないでしょう。」としっかりしている。

4人と子供と奥さんの生活は、全て彼の肩にかかっている。夕方まで、ここで働き、帰ってから、倉庫で持ち帰った雨戸を塗る。家に帰ると、すばやく風呂に入り、ビールを飲んでつまみを食べて、赤ちゃんの傍で添い寝をしながらすぐに寝てしまう。

衣服も顔もペンキだらけ、日に焼けた顔が眩しいほど輝いている。

「高校生の娘さん、問題ない?」と聞くと、最初は口も聞いてくれなったし、ぎくしゃくしていたけれど、今はとても上手く行っている。ボーイフレンドのトラブルがあって、彼はその娘さんを叩いたそう。それ以来、氷が解けたように、仲良くなった。

 なんと、なんと、彼は28歳にして、すでに、離婚体験者だ。互いに再婚同士なんだ。

 すごく幸せで、充実した毎日だ、と言い切る。「生活が第一」と訴える、政治家達よりも、ずっと先を歩きながら、彼らはそれを実践している。

あらためて、日本の若者達に、日本の再生を期待出来るように思った。すごいなあ。若いって素晴らしい。