2回目の党首討論

 

昨日、国会の党首討論を見た。麻生さんは、にやにやと笑って、余裕を見せようと踏ん張っている。鳩山さんは、にこりともしない。真剣な顔つきで、麻生さんに向かって行く。粗雑な麻生さんと、緻密に準備し、完全武装の鳩山さんとの、2回目の対決は、鳩山さんの完全勝利だった。

 理想論をかかげて、現実に実行出来ないだろうと、物知り顔で、麻生さんの後ろに座っている自民党議員は、見苦しいの一語に尽きる。政治から、理想や理念はなくなったら、政治ではないだろう。

 「コンクリートよりも、人間を大切にする政治」を数々の、現実に起こっている、悲惨な実態を例に出して、麻生さんに問いかけても、麻生さんは、にやにや笑ってうなずいている。自殺者、特に若い人たちが自殺に追い込まれている事実に対して、麻生さんは「私も年間3万人の自殺者が出る国は異常だと、以前にも言ったはずです。」で、麻生さんの口癖である「なんとなく、、、」のあとに、「裕福であろうと、、、、」つまり、麻生さんは、「裕福なのに」と言いたいのである。母子家庭の補助打ち切りに関しても、「家庭には様々なケースがあって」と言う。麻生さんの頭に中には、追い込まれている人は、それほどいないだろう、と言うスタンスなのだ。つまりは、世間知らずのお坊ちゃん、けた外れの生活を、ごく普通だと思って育ってきた人の頭に中で、想像できる限りの善意?から出る、実態のない言葉なのだ。

 「パンが食べられないのなら、ケーキを」とあまり変わらない。

 痛いところをつかれると、何と言ったか?アニメの殿堂への補正予算をつけたのに対して、

「安部さんの時からの申し送りだった計画で、自分が作ったものではない。」と他人に責任をかぶせようとしたが、

緊急の補正予算で、組むべき予算ではないと切り込まれた。

無神経な図々しさ、やんちゃ坊主の,きかん気ないじっぱり、金持ちの甘やかされたお坊ちゃまの手に、貧しい国民の首は

もてあそばれている。いじめっこといじめられっこのようだ。

自民党議員達は、麻生さんを下ろしたくても下ろせない。ガキ大将に、媚びへつらう側近者の代表である、細田幹事長は、

麻生さんの答弁を「完璧だった。」とめちゃ褒め。まさに裸の王様である。